カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は、2025年F1第14戦ハンガリーGP決勝を14位で完走。安定した週末を送りながらも、マシンの競争力不足と不運が重なり、ポイント圏内には届かなかった。予選13番手からのスタートとなったサインツは、ソフトタイヤを履いて序盤のポジションアップを狙ったが、グリップに苦しみながらも1ストップ戦略を試行。その後2ストップに切り替えたものの、終盤に起きたガスリーとの接触によりさらにタイムを失い、挽回のチャンスを逃した。
「週末全体としてはクリーンな内容だったと思う。ただ、クルマの競争力がある週末じゃなかったのが残念だ」とサインツはコメント。「今日も最大で13位が限界だったと思うけど、ガスリーとの接触がなければそこまでは行けていたはずだ。1ストップを狙ってソフトからハードにいったけど、ちょっと楽観的すぎたかもしれない。そのあと2ストップに切り替えたけど、タイムは取り戻せなかった。」「前半戦を振り返ると、速さがあった週末に結果を最大化できなかった点は悔やまれる。だからこそ、後半戦では逆の展開にしていきたい。チームには本当に感謝してるし、ファンの皆にもいつも応援してくれてありがとう。夏休み中にリフレッシュして、後半戦で巻き返していきたい。」ウィリアムズのチーム代表ジェームス・ボウルズは、今季のパフォーマンス傾向を見つめ直す必要があると語った。「この週末は難しかった。1戦で強くても、別の週では苦しむという波がありすぎる。我々はなぜあるサーキットで速く、別の場所で苦戦するのかを本質的に理解する必要がある。カルロスとアレックスは今季ここまで素晴らしい努力をしてくれている。コンストラクターズ選手権5位を守るには、後半戦でそのすべてのチャンスを最大限に活かしていかなければならない。」サインツはシーズン後半の開幕となるザントフォールトに向けて、課題を明確にしながら反撃の準備を整える。カルロス、後方スタートという難しい状況でしたが、実際のレースはどうでしたか?カルロス・サインツ: うん、2ストップで行ったんだけど、大半のドライバーは1ストップだったと思う。たぶん1ストップの方が速かったんじゃないかな。でも1ストップでも2ストップでも、今日はマシンに十分なペースがなくて、結果は13位が精一杯だったと思う。ガスリーとのインシデントがなければ、その13位が妥当なところだったし、そこが我々の実力だった。夏休みに入りますが、シーズン前半戦を終えての心境は?サインツ: 正直、がっかりしてる。マシンが速かったレースでは、ポイントを取りこぼしてきたし、今回みたいにマシンが遅いときはクリーンな週末を過ごしてもポイントは取れなかった。だから、後半戦ではこの逆になってくれることを願ってるよ。
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