ウィリアムズ・レーシングのカルロス・サインツは、2025年F1オーストリアGPの予選でまさかのQ1敗退を喫した理由について、フロアの損傷とブレーキの問題が重なった結果だったと明かした。サインツはこれで、スペイン、カナダに続いて今季3度目のQ1敗退。レッドブル・リンクでの土曜予選は19番手に終わり、キック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグを上回っただけだった。セッション中には無線でエンジニアに向けて深刻な懸念を訴えていた。
「マシンにダメージがあるのは間違いない。ブレーキング中に引っ張られるし、高速コーナーでは全然荷重がかからない。運転不能だった」とサインツは訴えた。予選後、サインツはメディア対応の場で「実際にフロアにかなりのダメージがあることが分かった」と説明。「それでかなりのダウンフォースを失っていた。それに加えて、予選開始直後からブレーキにも問題が出ていた。これだけ問題が重なると、自信が重要なこのサーキットでは全然攻められない」と語った。決勝での巻き返しについては「すごく奇妙な週末だ」としながらも、こう付け加えた。「ハードタイヤでのロングランではかなり速かった。でもソフトタイヤではまったく競争力がない。何が起きているのか分析が必要だ」一方、チームメイトのアレックス・アルボンは12番手で予選を終え、Q3進出こそ逃したものの、パフォーマンスには満足感を示した。「正直、すごく満足している」とアルボン。「Q1のアタック中にターン7でワイドに出てフロアを壊してしまった。そこからはテープでリアを補修して走っていたけど、ちょうど最悪なタイミングで赤旗が出た」「Q2の最後のアタックは中古タイヤと損傷したフロアでの走行だったけど、それで12番手ならかなり満足できるよ」日曜決勝については「プラクティスではレースペースが良かった」と自信を覗かせた。「予選順位くらい、もしくはそれ以上のペースがあると思う。他チームよりもミディアムタイヤを多く温存しているし、どうなるか楽しみだね」ウィリアムズは現在、コンストラクターズ選手権で55ポイントを獲得して5位を堅持しており、6位のハースおよびレーシングブルズに対して27ポイントのリードを築いている。