カルロス・サインツJr.は、2024年F1第6戦マイアミGPを終え、何もかもがうまくいかなかった1日を振り返った。4位でチェッカーを受け、レース後のタイムペナルティで5位となったが、戦略を少し修正すれば勝てたかもしれないと感じている。3番手スタートのサインツは素晴らしい蹴り出しを決め、チームメイトのシャルル・ルクレールをかわして首位のマックス・フェルスタッペンに迫ろうとアウトから好位置につけていた。しかし、セルジオ・ペレスのレッドブルが彼の前を横切っていったため、回避行動を取ったサインツは4番手に後退した。
フェルスタッペンとシャルル・ルクレールが唯一のストップのために早めにピットインしたとき、オスカー・ピアストリのマクラーレンに次ぎ、最終的に勝者となるランド・ノリスに次いで2位となった。しかし、その後、次の不運が訪れた。フェラーリは、セーフティカーが呼ばれる1周前に、レースリーダーのピアストリと同じ周回でサインツをピットインさせた。「今日はスタートがすごくうまくいって、ターン1に2番手で進入したんだけど、昔よく言われたように、チェコが魚雷のように突っ込んできて、危うくみんなを巻き込むところだった。僕たちは回避行動をとったけど、そのせいで順位を落としてしまった」とサインツは語った。「そこからのペースは良かった、あと1周伸ばしていれば、ランドのように勝てたかもしれない。というのも、セーフティカーの1周前にボックスインしてしまったからだ。その時点ではランドよりも前にいた。そこでまた少しイライラした」サインツはリスタート後、ピアストリに遅れて5番手につけていたが、ハードコンパウンドタイヤで十分なペースを保っていた。そして、表彰台の可能性が消えていくのを目の当たりにしながら、何周も何周もピアストリを追いぬこうとした。2人はターン17で何度もホイール・トゥ・ホイールのバトルを展開し、サインツは一時は大きくはらんでしまった。その際、ピアストリは自分を通すべきだったとチームに話していたほどだ。サインツはコースアウトを余儀なくされたのでそのポジションを与えられるべきだと感じたが、スチュワードからは何も連絡がなかった。そのためサインツはターン17で再び仕掛け、ピアストリと接触。彼はそのポジションを奪うと引き離していったが、表彰台の座に追いつくには遅すぎた。さらに悪いことに、レース後のスチュワードの裁定でサインツにタイムペナルティが科された。最終的にピアストリがポイント獲得のチャンスを失った衝突の責任はサインツにあると認定した。「スタートにもイライラしたし、セーフティカーにもイライラしたし、オスカーにもイライラした。彼はコースアウトさせて、接触したからね」「そして、オーバーテイクするためにアグレッシブにならなければならなかった。今週末はなぜかオーバーテイクに苦労していたからね。ターン17に飛び込んで、そこからは最後までいいペースだったけれど、遅すぎた」元チームメイトであるノリスが初優勝を飾ったことについてはサインツは「ランド、本当におめでとう!彼は長い間勝利に値していたし、今日は彼の日だった。僕のレースを見ると、逆のことを言いたい。元チームメイトのノリスが初勝利を挙げたことについて、彼は次のように語った。彼は長い間勝利に値しており、今日が彼の日だった。自分のレースを見ると、その逆で、今日は僕の日ではなかった」