カルロス・サインツは土曜日に中国で予選クラッシュに巻き込まれたが、レギュレーションをめぐる混乱にもかかわらず続行することができた。アストンマーティンF1は異議申し立てを行ったが、RacingNews365 は、サインツがそうすることを許可された理由を説明している。カルロス・サインツJr.は中国GPの予選を7位で終えたが、Q2で大きなミスを犯したため、Q3に進出できたのは幸運だった。
最終コーナーの立ち上がりで大きくはらんでグラベルにタイヤを取られ、高速スピンを喫してウォールに接触。バリアに接触したサインツはサーキット上で停止し、レースコントロールは赤旗を提示した。しかし、このアクシデントでサインツのマシンに致命的なダメージはなく、セッションを終える前に修理のためピットレーンに戻ることができた。これを受けてネット上では、レギュレーション上、サインツはピットに戻ることが許されるのかどうかについて議論が巻き起こった。レギュレーションはどう記載されているのか?今年のF2とF3には新たなルールが導入され、混乱は収まったとみられる。ジュニアシリーズでは赤旗中断に対する新たなアプローチが導入され、赤旗を出したドライバーは残りのセッションに参加できず、ラップタイムも抹消される。このルールはインディカー・シリーズで何年も採用されているもので、タイムシートの上位にいるドライバーがセッション中にクラッシュしても潜在的な利益を得ることができないようにするものだ。現在のF1レギュレーションでは、第39条6項で「予選セッションまたはスプリント予選セッション中にコース上でマシンがストップしたドライバーは、そのセッションに参加することができない」と定められている。これはコース上でストップし、赤旗を出したサインツの状況に当てはまるようだと指摘する人もいる。定義の明確化しかしRacingNews365は、このルールはサインツの上海でのクラッシュには直接当てはまらないとしている。「ストップ」という言葉の定義については、これまでのスポーツ諮問委員会で議論されてきた。サインツがサーキットでストップしたことは確かだが、問題のルールは、コース上でストップし、自力ではなくピットレーンに戻された車両に関するものだ。もしサインツがフェラーリのエンジンをかけ直すことができず、マーシャルによってガレージに戻されていたら、サインツはセッションから脱落していただろう。しかし今回、サインツはマシンのコントロールを取り戻し、ガレージにマシンを戻すことに成功した。サインツは、ウォールに激突する前のわずかなステアリング入力が、セッションを続行できた理由だと語った。「ウォールにぶつかる直前、ハンドルを少し切って、信仰方向よりもいい角度でクラッシュすることができた」とサインツはメディアに語った。「一時はひどい状況になっていたので、おそらくこれで窮地は救われたと思う」
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