日産自動車は15日(月)、2018年北米国際オートショーでコンセプトカー「Xmotion(クロスモーション)」を世界で初めて公開した。「Xmotion」は、伝統的な日本の熟練の技と最新のテクノロジーといった異なる価値、時代、次元をつなぐようデザインされた3列シートのSUVで、2020年以降の日産ブランドデザインの方向性の一つを示唆している。
相対する考え方や性質をそれぞれ明確に表現しつつ、うまく共存させることで、同車は静かでありながらダイナミック、穏やかでありながらエモーショナル、洗練されていながらタフなクルマとなっている。日産のグローバルデザインを担当する専務執行役員のアルフォンソ・アルバイサは「『Xmotion』では、ニッサン インテリジェント モビリティの、より堅牢で力強い側面を追求しました。大胆でパワフルな形とどこにでも走って行けるようなタフなプロポーションは、現代的な手法で昇華された日本の伝統工芸の要素と鮮やかなコントラストとなっています。」と述べた。エクステリア:タフでありながらも洗練された、日産の次の次元のデザイン ランゲージ「Xmotion」には、Vモーショングリルやブーメラン型ヘッドランプなど、一目で日産とわかる、ブランド独自のデザインシ グネチャーが採用されている。より進化したVモーショングリルは、グリルの幅と奥行きを確保することで、これまで以上に力強さが表現されている。そのデザインは日本建築からヒントを得、深みのあるカーボンカラーと高い光沢のフィニッシュにより、より印象深いものとなっている。ブーメランヘッドランプは鍛造された鋼の剣を思わせるシャープなラインにより構成され、ハイビーム、ロービーム、ターンシグナル、ポジショニングランプなど、すべての機能が1つのユニットに統合されている。リアコンビランプは、日本の伝統的な木工である「組子」のディテールやパズルからインスパイアされ、ホログラム技術による視覚の錯覚を利用して見せる手法を採用している。ボディサイドは革新的なU字型のハイライトが入る面構成をもち、それがフロントフェンダーからリアフェンダーまで滑らかにフローを作り出す様子は非常に彫刻的な雰囲気をあたえている。インテリア:「4+2」のレイアウトインテリアデザインの出発点は、エクステリア同様に、伝統的な日本の要素と、フューチャリスティックなライフスタイルテクノロジーの要素を共存させることだった。日本の伝統的な工法や職人の技、素材などが、現代の美意識による新たな解釈を経て、フレッシュなデザインとして昇華されている。また長いホイールベースと、4つのコーナーにタイヤを配することにより、若くアクティブなユーザーの様々なライフスタイルに対応できる、「4 + 2」のレイアウトを実現している。特に3列に並んだ独立性の高い座席は、2組のカップルと子供やペットなどにも最適な空間を提供するように設計されている。「毎日運転することができ、且つ国立公園やレクリエーションエリアのようなあらゆる場所に行くことができる、機能性が高く、デイリーユースなSUVを目指した」とアルバイサは述べた。また、補助席を確保するために、「Xmotion」では、収納式の「ルーフトップボックス」が搭載されている。「ルーフトップボックス」はさまざまなバッグやレクリエーションツールを収納するのに十分なフレキシビリティと、走行時の空力性能を両立した、優れたデザインになっている。
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