ジョージ・ラッセルがモントリオールで今季初のポールポジションを獲得。予選最終ラップで驚異的なタイムを叩き出し、マックス・フェルスタッペンを退けて最前列の座を手にした。メルセデスが優位に立ったカナダ予選では、マクラーレン勢がオスカー・ピアストリ3番手、ランド・ノリス7番手にとどまった。しかし、グリッド全体でも注目すべき出来事が多数あった。
以下、ジル・ビルヌーブ・サーキットでの予選に関する興味深いデータと記録をまとめた。■ Q3では、モントリオールで2019年以来最速となるラップタイムが記録された。■ ラッセルが同じサーキットで複数回ポールを獲得するのは今回が初めて。昨年もこのカナダGPでポールを獲得している。■ 通算6回目のポールとなり、昨年と同じフロントロウ(ラッセル&フェルスタッペン)でレースがスタートする。■ フェルスタッペンは2番手。今季5回目のフロントロウで、昨年は2番手スタートから優勝している。■ ピアストリは3番手を確保。しかし彼はこれまで1番手、2番手、4番手スタートからは優勝経験があるが、3番手からの優勝経験はない。■ キミ・アントネッリは4番手。今季これを上回る予選順位はマイアミでの3番手のみ。ルクレールはQ3の最終アタックでミス■ ルイス・ハミルトンは5番手。フェラーリでの最高グランプリスタートタイ記録であり、フェラーリとしては2022年以来となるモントリオールでの最高グリッド。■ フェルナンド・アロンソは4年連続でモントリオールのトップ6に進出。直近4戦で3回目のトップ6スタート。■ ノリスは7番手だが、今世紀においてカナダで7番手スタートのドライバーが優勝したのは2回。これは3~5番手スタートからの優勝数の合計を上回る。■ ノリスは過去、トップ6外からスタートして表彰台に登ったのは2回のみ(2021年イモラ、2023年カタール)。■ シャルル・ルクレールは2戦連続でハミルトンに予選で敗れたのは今回が初めて。■ ルクレールにとって8番手は2022年以降でのモントリオール最高グリッド。■ アイザック・ハジャーは9番手。これで直近4戦中3回目の9番グリッドスタートとなった。■ アレックス・アルボンは10番手で、昨年のカナダGPと同じ順位。アロンソはミディアムとソフトの組み合わせで6番手を獲得■ 角田裕毅は11番手だったが、ペナルティにより決勝は最後尾スタート。■ フランコ・コラピントは11番手でアルピーヌでの自己最高グリッド。前回イモラの16番手を上回った。■ ニコ・ヒュルケンベルグは13番手予選だったが、角田裕毅のペナルティで12番手スタートに繰り上がり。これは中国GP以来の自己最高グリッド。■ オリバー・ベアマンは14番手で、今季エステバン・オコンを4回目の予選で上回った。■ ガブリエル・ボルトレトはQ1で敗退し、チームメイトに対して6勝4敗となった。Q2進出には0.007秒届かなかった。■ カルロス・サインツは2戦連続でQ1敗退。これは2023年アブダビ以来のこと。■ ランス・ストロールは今季10戦中6回目のQ1敗退。ただし、カナダGPではQ1敗退後にも3回ポイントを獲得している。■ リアム・ローソンは中国GP以来、自己最悪の予選成績。■ ピエール・ガスリーは最下位。アルピーヌはここ3戦中2戦で最下位を記録(モナコではコラピントがP20)。■ Q1では全ドライバーの差がわずか0.841秒。これはスペインGPの0.834秒に次ぐ僅差だった。
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