キャデラックは2026年F1第8戦オーストリアGP初日のフリー走行で相次ぐトラブルに見舞われた。セルジオ・ペレスはFP1、FP2ともにマシンを止めるアクシデントが発生し、バルテリ・ボッタスもFP2でオーバーヒートに苦しむなど、十分な走行距離を確保できなかった。それでもチームは、今回投入した大規模アップグレードによってマシン性能が向上しているとの手応えを得ている。技術陣は一夜で信頼性の問題を解決し、予選でQ2進出争いに加わることを目指している。
ペレスを襲った電気系トラブルキャデラックは今週末、F1初参戦マシンに大規模なアップグレードパッケージを投入。中団グループへの接近を狙ってレッドブル・リンクに乗り込んだ。しかし初日はマシントラブルが続出した。ペレスはFP1で電気系トラブルによりコース上でストップし、セッション終盤には赤旗の原因となった。FP2でも再びマシンを止め、この日はFP1で14周、FP2ではわずか2周しか走行できなかった。ペレスはそれでもアップグレードの効果について前向きな印象を語った。「少し不運な一日だった」「まず良かった点から言えば、僕たちは以前より近づいているように見える。バルテリは午前中にいいセッションを過ごしていて、そこには希望が見えた。でも僕自身は残念ながら今日はほとんど走れなかった」「僕のマシンで何が起きているのかはまだ分かっていない。だから明日に向けて電気系はほぼすべて交換する予定だ。クリーンな一日にしなければならないし、今夜はやるべき仕事が山ほどある」ボッタスもオーバーヒートに苦戦ボッタスも午後のFP2ではトラブルに見舞われた。マシンのオーバーヒートによってスロー走行でピットへ戻るしかなく、車体下から火花を散らしながら走行する場面も見られた。フィンランド人ドライバーもFP2ではわずか6周にとどまった。性能向上には自信 Q2進出も視野それでもキャデラックのチーフテクニカルオフィサーを務めるニック・チェスターは、アップグレードの効果そのものには自信を示した。「難しい一日だったが、両マシンに大規模なアップグレードを投入した。FP1で得られたデータを見る限り、パフォーマンスは確実に一歩前進している。それは非常に良いことだ」「今夜はほかの問題を解決するために大量の作業が待っているが、それもこの仕事の一部だ」さらにチェスターは予選でのQ2進出にも期待を寄せた。「これまでも何度かQ2まであと一歩というところまで来ていた。モナコでは0.06秒差だったし、マイアミでもかなり近かった。十分に可能性はあると思う。ただ、そのためにはトラブルのないFP3が必要だ」キャデラックは初日の信頼性トラブルで十分な走行時間を失ったものの、アップグレードによる性能向上という収穫も得た。チームは電気系や冷却系の問題を一晩で解決し、予選で初のQ2進出を狙う。【関連】・F1オーストリアGP フリー走行2回目 結果・タイムシート
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