元F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンは、スプリント予選はドライバーとチームに“混乱”を生み出しており、2022年も特定のレースで継続するという決定を支持した。F1パドック内では、スプリント予選の成功について意見が分かれている。初開催となったシルバーストンでは興味深い週末を生み出したが、モンツァで行列レースとなってファンを失望させた。
アストンマーティンF1のチーム代表であるオトマー・サフナウアーは、スプリント予選を継続に関する意見のコンセンサスを確立するためにファン調査を行うべきだと考えている。一方、ジェンソン・バトンは、標準的なレース週末に異なるディメンションを追加していると考えている。「スプリントレースをするのは少し変だと思った人が何人かいることは知っているけど、僕はそれが大好きだ」と2009年のF1ワールドチャンピオンであるジェンソン・バトンは Sky Sports F1 に語った。「僕はそれが混乱を生み出している思う。ドライバーにとってだけでなく、エンジニアとストラテジストにとっても混乱を生み出している」「土曜日にスプリントレースをするのは、まったく違う週末だ。僕はそれが好きだ。金曜日の予選が大好きだ。それは、彼らが練習する時間が少ないことを意味する。彼らは予選に入る前に3時間ではなく1時間しかない」「それが予選を少し混乱させているのは確かだ。そして、特定のトラックでのスプリントレースは本当にエキサイティングになるだろう。すべてのトラックではなく、特定のトラックというのが素晴らしいね」F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、スプリント予選のフォーマットは試用期間に成功したと見なしており、2022年のF1カレンダーのサーキットの約3分の1に拡大されることを確認している。11月にインテルラゴスで開催されるF1サンパウロGPでのテストがまだ1回残っているが、ステファノ・ドメニカリは、これまでのところ「信じられないほどの成功」を収めていると感じている。「我々が受け取ったコメントの大部分は非常に肯定的だった」とステファノ・ドメニカリは Formula1.com で述べた。「金曜日、土曜日、日曜日に新しくて重要な何かあることにプロモーターはとても満足している」「我々はポジティブなフィードバックを受け取っており、来年はこのフォーマットが気に入らなかった人々によって強調されたポイントも考慮した素晴らしいプランを立てる必要がある」「一般的に言って、信じられないほどの成功だった。だが、スプリント予選のフォーマットをすべての場所で行うことはないと言える。我々はレースの3分の1くらいで維持したいと考えており、報酬とポイントを与える特定の異なる方法と繋げて、違いを生み出せることがわかっている特定のサーキットと繋げていきたい」「判断材料はたくさんある。放送局、ドライバー、チーム、プロモーター、ファンなど、すべての利害関係者を巻き込んでいくつもりだ。我々の役割が、正しい決断を下し、すべての長所と視点を考慮することであることを忘れてはいない」