2009年のF1ワールドチャンピオンであるジェンソン・バトンが、エクストリームEチーム『JBXE』を設立し、チームオーナー兼ドライバーとして自ら参戦することを発表した。ジェンソン・バトンは、ルイス・ハミルトン、ニコ・ロズベルグに続き、エクストリームEでチームを設立した3人目のF1ワールドチャンピオンとなるが、二人とは異なり自らマシンをドライブしてレースに参戦する。
「エクストリームEにはチームを所有する3人のF1ワールドチャンピオンがいる。それに複数のWRCドライバー、ラリークロスドライバー、ダカールチャンピオン、米国のオフロードチャンピオンもいる・・・物凄いラインナップだ」とジェンソン・バトンはコメント。「気候変動の影響を受けたり、気候変動による環境の影響が大きい地域での世界5レースだ。素晴らしいのは、そういった場所でレースを行うことで、意識を高められることだ。そこがこのカテホリーの最も重要なポイントだ。僕たちが将来正しくことができるように、それらの領域を研究し、それらから学ぶ現場の科学者が出てくることも期待している」「このチャンピオンシップから得られるポジティブな点はたくさんある。オフロードで世界最高の選手と競い合い、ほとんどの人がこれまでにない場所でこのような電気自動車を運転することに興奮している」「それらの地域のいくつかは誰も足を踏み入れていないので、とてもエキサイティングだ。僕たちがそれらの地域にできるだけ多くの意識をもたらすことができることを願っている」「みんなが世界中でラリーを行っており、アメリカ、ダカールでオフロードを行っているけどが、エクストリームEは非常に異なる」とジェンソン・バトンは続ける。「16キロはループとしてかなり長いように見えるけど、スプリントレースのようなものだ。スターウォーズがポドレーシングをしたときを想像してほしい。そんな感じだ! 本格的なアクション満載なレースになるだろう」「僕たちの誰も何を期待すればいいかわからない。僕たちはこの目的地に到着し、レースごとにまったく異なる地形で道を見つける。彼の正しい方向を指す矢印が表示されるけど、練習は非常に限られており、そこから僕たちはすぐに決勝まで真っ向勝負をする」「楽しみにしている。もちろん、僕の快適ゾーンから完全に外れているものなので、少し緊張しているけどね。でも、すぐに新しい環境に慣れることができると思っている」レースでは戦うことはないかもしれないが、ジェンソン・バトンは、かつてのライバルであるルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグがチームオーナーとしてエクストリームEに関与していることをうれしく思っていると語る。「ルイスはこのカテゴリーのポジティブな点を理解していると思う。ニコも同じだ」とジェンソン・バトンは語った。「彼らは二人とも僕たちが世界中で抱えている環境問題を支援しようと努力している。それは本当に良いことだ」「ルイスは特に関わっている。彼はまだF1でレースをしており、今年はおそらく史上最もタイトルを獲得するF1ドライバーになるだろう。彼の意見を聞くことは、チャンピオンシップを助け、僕たちがレースをしていて問題を抱えている分野に多くの認識をもたらすだろう」「彼のチームとのレースは厳しいものになるだろう。彼は僕のラリーのヒーローの一人である(9回のWRCチャンピオン)セバスチャン・ローブを起用してマシンに乗せ、僕は彼と対戦する。面白いよね。非常にバックグラウンドの異なる人たちが集まってくる。彼れは僕のヒーローのようなものだ。だから、本当にクールなものになるだろう。素晴らしい競争になるだろうし、自分がどのようにやっていくかを見るのが本当に楽しみだ」エクストリームEに参戦するチームは、男性と女性のドライバーを起用するする必要があり、ジェンソン・ボタンのチームメイトは数週間以内に発表される。ジェンソン・バトンの新しいチーム『JBXE』は、スペインでクリスマス直前に開催されたシーズン前のテストに参加できなかったが、ウェールズでテストを実施し、4月3〜4日にサウジアラビアで開催される開幕戦に向かう。「僕たちにとって、チームとしては本当に遅れている。僕たちはすべてを完成させたばかりだ」とジェンソン・バトンは付け加えた。「本当に興奮しているけど、今は間違いなく遅れをとっている。最初のレースまで数ヶ月しかないので、やるべきことがたくさんある」エクストリームE 2021年カレンダー4月3~4日:Desert X Prix:アルウラ(サウジアラビア)5月29~30日:Ocean X Prix:ラックローズ(セネガル)8月28~29日:Arctic X Prix:カンゲルルスアーク(グリーンランド)10月23~24日:Amazon X Prix:パラ(ブラジル)2021年12月11~12日:Glacier X Prix:ティエラデルフエゴ(アルゼンチン)