元F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンは、F1引退を決意した頃には精神的に限界を迎えていたと語る。ジェンソン・バトンは、2016年シーズン末にF1引退を発表。ただし、マクラーレンのリザーブドライバーとしてチームに留まっており、2017年のF1モナコGPではインディ500に参戦するフェルナンド・アロンソの代役として1戦限りの現役復帰を果たした
それ以降、ジェンソン・バトンは戦いの場をスポーツカーレースに移し、2018年にはル・マン24時間レースに初参戦。その年に日本でSUPER GTのタイトルを獲得し、今月初めにはシルバーストーンで自分の名前を冠した『Jenson Team Rocket RJN team』から英国GT選手権デビューを果たした。F1でもっと長くレースをしたいと思わなかったかと質問されたジェンソン・バトンは「今、F1を見ると『もうあと数年はやっておけば良かったかな』と思ってしまうのは不思議だよね」とコメント。「でも、振り返るのは簡単なことだし、自分がスポーツに本当に多くのものを捧げていたことを忘れがちだ。17年間レースに参加し、最後には本当に疲れていた。とにかく精神的に疲れていた」「出ていく必要があったんだと思う。2014年の終わりに仲間に『引退するつもりだ、もう十分だ』言った。そうしたら彼らに『いやいや、もう1年だけやってみよう』と言われた。2015年は良いシーズンを過ごしたけど、年末には『いいや、やぱり出ていきたい』と思った。彼らは『いいや、あと1年だけ』と言った」「2016年シーズンの途中でもうゲームオーバーだった。年末までにすでに決断していた。多すぎたし、ちょうどいい時期だと思った」「引退するのにふさわしい時期だった。戻ってあと1~2年はやるべきだったか? そうかもしれないね。でも、日本でのレースはとても楽しかった。もっとリラックスしていたし、もっと楽しかった」