ジェンソン・バトンは、ダニエル・リカルドの2021年のマクラーレンF1への移籍は、今後のキャリアを“運命を左右する”ものだと考えている。ダニエル・リカルドは、2021年にセバスチャン・ベッテルに代わってフェラーリに移籍するカルロス・サインツの後任としてマクラーレンに移籍することが今シーズン開幕前に発表された。
ダニエル・リカルドは2019年にルノーF1に加わるためにレッドブルを離れた。現在はマクラーレンはコンストラクターズ選手権でルノーに対して26ポイント差をつけてリードしているが、F1のミッドフィールドで戦っているマクラーレンへの移籍は“横移動”にすぎないとの見方もある。2009年のF1ワールドチャンピオンであるジェンソン・バトンは、31歳のダニエル・リカルドが2021年からメルセデスのF1エンジンを搭載するマクラーレンに加入することは理にかなっていると考えている。「マクラーレンへの移籍だ。彼のキャリアの運命を左右するものだ」とジェンソン・バトンは In The Fast Lane で語った。「彼はまだ若いが、レースに勝ち、できればチャンピオンシップのために戦うことができるチームに向かって動き始める必要がある。彼にとって重要な動きだ。メルセデスのF1エンジンを搭載したマクラーレンは非常に競争力があるはずだ」ジェンソン・バトンは、ダニエル・リカルドがレッドブルを離れてルノーに移籍するという決断をしたことは“理解できなかた”と認めるが、2018年のアゼルバイジャンGPで4位を争って同士討ちを演じるなど、チームメイトのマックス・フェルスタッペンとの緊張関係がレッドブルを離れるという決定の要因になったと考えている。「ダニエル本人に『ルノーに移籍するという君の決断が理解できない』と言いさえした」とジェンソン・バトンは語る。「彼は何度もその質問をされたと確信している。ドライバーとして後退するときは常にそうだからね」「彼がルノーで多額の支払いを受けていることは知っているけど、彼はレッドブルでも多額の支払いを受けていたので、お金の問題ではないと思う」「チームメイトと平等に扱われていると感じられなかったり、チーム内に望まれていると感じられなかったんだと思う。彼が移籍したのはそういった理由だと思う」「彼はルノーで2年間過ごしている・・・レッドブルでやっていたよりもルノーでの仕事により感銘を受けている。初年度にニコ・ヒュルケンベルクを上回ったのは非常に印象的だ」