元F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンは、フェラーリへ新加入するシャルル・ルクレールが、セバスチャン・ベッテルのF1での将来について“厳しい決断”を強いることになるかもしれないと考えている。シャルル・ルクレールは、ザウバーでのわずか1年のF1キャリアを経て、キミ・ライコネンに代わってフェラーリに加入する。一方、セバスチャン・ベッテルは、非難を浴びたミスによってルイス・ハミルトンとタイトルを争いに敗れた2018年シーズンからの挽回を図っている。
今年、フルタイムの解説者としてSky Sport F1に加わったッジェンソン・バトンは、セバスチャン・ベッテルの状況を2014年にダニエル・リカルドがレッドブル・レーシングにチームメイトとして加入したときのことと比較して語った。「レッドブルとは違い、フェラーリでのセバスチャンにとって全く違った雰囲気だ」とジェンソン・バトンは Sky Sports News にコメント。「より多くのプレッシャーがかかっているかもしれない。今年、僕たちは彼がどのように対処するかを見ていくことになるだろう」「セバスチャンにとって重要な一年になるかもしれない。ダニエルがレッドブルに来たとき、彼はそれが困難であることがわかった。ダニエルは彼に大きなプレッシャーを与え、実際、彼を凌駕していた」「今年、シャルルがそれをすることになれば、セバスチャンが今後どこに進むか、何をしていくべきかというという厳しい決断を強いることになると思う」だが、ジェンソン・バトンは、4回のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルは信じられないほど熟練したドライバーである、物凄く速い”としながらも、「心が正しい場所にないならば、それは忘れなければならない」と続ける。「シャルルはとても幸運な男のように思うし、本当にリラックスしている。実際、チームは彼の方に動いていくと思う。そして、それはもう一人のドライバーを傷つける可能性がある」セバスチャン・ベッテルは、2018年シーズン中盤までチャンピオンシップをリードしていたが、母国レースとなったF1ドイツGPでレースをリードしながらの単独クラッシュに始まり、他の3レースでは序盤に強引にポジションを奪おうとしてスピンを喫するなど、精彩を欠いていった。ジェンソン・バトンとともにSky Sport F1で解説者を務める2016年のF1ワールドチャンピオンのニコ・ロズベルグも、セバスチャン・ベッテルはシャルル・ルクレールからのプレッシャーに晒されることになると考えている。「彼は改善する必要があるし、チームも改善する必要がある」とニコ・ロズベルグはコメント。「僕たちが知っているように彼らはいくつか大きな変化を遂げている。彼らはアリバベーネ(マウリツィオ・アリバベーネ/前F1チーム代表)を更迭し、(マッティア)ビノットを後任に据えた」「彼らは最高のポジションに変更を加えた。それにルクレールも非常にポジティブな原動力になる可能性がある。だが、それはネガティブなものになり、後退する可能性もある。それを見るのは凄いことになるだろうね」
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