ジェンソン・バトンは、マクラーレンは空力パフォーマンスでは大きなゲインを得ているが、ホンダ製パワーユニットが抱えている問題によってそれらの力が覆い隠されていると述べた。 マクラーレン MP4-30は、新たにチーフエンジニアとなったピーター・プロドロモウのリーダーシップの下で設計された。ピーター・プロドロモウは、4連覇を成し遂げたレッドブルから昨年9月にマクラーレンに移籍している。
マクラーレンは、パワー不足によってポイントを獲得もままならない状況ではあるが、ジェンソン・バトンはピーター・プロドロモウの先導で空力面は大規模な改善がなされていると明した。ジェンソン・バトンは「マシンの見た目や車高などを見れば、彼の影響を確認できると思う」と語ったジェンソン・バトンはコメント。「プロド(プロドロモウ)はとても困難な時期に加わった。もし彼が2年前に来ていれば、かなりコンペティティブになっていただろう。今はマシンバランスやスピードの改善具合を知るのはかなり難しいと思うけど、間違いなく良くなっている」「僕は彼のアイデアが気に入っている。僕たちドライバーに対しての意見の聞き方や彼の取り組み方が好きなんだ。フロントウィングのどこから風が来ているか、リアウィングやマシン中心部分の風向きなど、そういう部分に関して彼が僕たちから聞きたがっている詳細は本当に興味深い。ドライバーとして、そういった話を聞いてもらえるのは嬉しいものだ」「クルマに乗っているのは僕たちだし、何が起きているのかも僕たちはきちんとわかっている。彼は聞き上手だし、知り得た情報はきちんと生かしてくれる。それがわかるので嬉しい」「彼は良い仕事をしているけど、今は彼にとっても楽な時期ではないと思う。長い間、常勝チームに携わってきたけど、僕たちはまだ勝てていない。タフだけど、ずっと良い時期なんていうのはないからね」また、ジェンソン・バトンは、今シーズン結果が出ていないことにチーム全体が苦しんでいるとも認める一方で、今季のシャシー面の改善を励みにできるはずだと述べた。「全員にとっても厳しい。彼らはポジティブだし、改善していく自信を持ってはいる。そして、それが現実でもある。でも、彼らも苦しんでいる」「そうはいっても、僕たちの取り組み方が変わるわけではない。メカニックは完璧なをクルマ組み立てようと全力で取り組んでいるし、最速のピットストップができるように最高の仕事をしようと頑張っている。このチームが慣れ親しんだご褒美を得られていないだけだ」「ファクトリーのみんなだって改善しようと必死に取り組んでいる。空力や、クルマの重量がある部分からウェイトを取り除いたりもしているし、個人的にはこれまでよりかなりたくさんの新しいパーツが投入されているような気分だ」「クルマの改良を確認するという意味では雰囲気もいいし、彼らに必要なフィーリングを与えることが重要だとも思う。それでも、周回遅れだったり、半周遅れでフィニッシュしたら苦しむものだ。でも、僕たちは力を合わせて乗り越えていく。今のように難しい時間だからこそ、お互いに助けあっていかなければならない」