F1の最高経営責任者(CEO)であるステファノ・ドメニカリは、イギリスGPの開催地シルバーストンについて、2034年までの現行契約を超えて開催を継続する意向を示した。「永遠に開催する」という構想についても協議に応じる姿勢を明らかにしている。現在、シルバーストンは2024年に締結した10年契約により、2034年までF1イギリスGPの開催が保証されている。しかしドメニカリは、さらに長期的な関係構築に前向きな考えを示した。
シルバーストンは「永遠にカレンダーにあるべき」英紙『Daily Mail』の取材で、「シルバーストンを永遠に開催し続ける契約を結ぶ考えはあるか」と問われたドメニカリは、その可能性を否定しなかった。「もちろん、その話し合いには応じる用意がある」「必要なのは、腰を据えて双方にとって適切な条件を見つけることだけだ。シルバーストンはF1カレンダーにふさわしいサーキットだ」「ここは永遠に開催されるべき場所だ」この発言は、F1が世界各地へ開催地を拡大する一方で、歴史あるグランプリの価値も重視していることを改めて示すものとなった。英国で代替できるサーキットは存在しないドメニカリは、現時点でイギリス国内にシルバーストンの代わりを務められるサーキットは存在しないとの認識も示した。「イギリスには、ブランドハッチでもドニントンでも、現在のF1を開催するために必要な収容能力を持つ場所はない」「F1はそれほど大きなイベントになっている」F1人気の拡大に伴い、施設規模や観客受け入れ能力が開催地選定の重要な条件になっていることを強調した。56万人超が来場予定 歴史だけではなく進化も評価今週末のF1イギリスGPには、4日間で過去最多となる約56万5,000人が来場し、決勝日だけでも約17万5,000人が訪れる見込みとなっている。ドメニカリは、これだけの観客を受け入れる運営体制についても高く評価した。「これだけ多くの人が来場する中で、物流面の問題を最小限に抑える素晴らしい仕事をしている。これはうれしい悩みだ」さらに、シルバーストンが伝統に甘んじることなく進化を続けている点を称賛した。「歴史に頼るだけではいけない。しかし彼らはここ数年、ファンに最高の体験を提供する必要性をしっかり理解し、それを実践してきた」「モータースポーツへの情熱を最も強く感じられる場所の一つだ」「どこの国の人であっても、ここに来れば鳥肌が立つはずだ」F1は近年、新たな開催地の開拓を積極的に進める一方で、シルバーストンやモンツァ、モナコといった伝統あるグランプリの価値も重視する姿勢を示している。ドメニカリの発言は、シルバーストンが2034年以降もF1カレンダーに残る可能性を強く示唆するものとなった。
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