F1はロンドンGPの開催を目指しており、ロンドン市長も市街地でのグランプリ開催は“可能であるはず”だと語っている。F1ロンドンGPの開催は過去数年間、単なる夢のようなものとして語られてきたが、F1のオーナーであるリバティメディアは実現への道を探求し続けている。現在、イギリスGPの将来には暗雲が垂れ込めている。シルバーストンは、以前のオーナーとの間で締結したF1開催契約の解除条項を行使。現在の契約下では2019年が最後のレースとなっている。
シルバーストンの解除条項の行使は、より有利な条件で契約を結び直すための駆け引きだと考えられてるが、新しい契約交渉は進展していない。しかし、F1は英国でのグランプリ開催を維持したいと考えている、状況が発展しなければ、ロンドンでのレース開催が新たな選択sとして検討されていることが明らかになった。ロンドンGPの開催には物流面で多くの課題があるが、市長のサディク・カーンは実現可能だと考えていると語る。ロンドン市長の広報担当は「ロンドンは、2020年のUEFA Euro決勝やNFL、クリケットワールドカップ、メジャーリーグベースボールなど、常に世界で最大かつ最高のスポーツイベントを開催することにオープンです」とコメント。「市長は、将来ロンドンでレースを開催することは可能であるはずだと信じており、彼のチームにF1との選択肢を模索するよう依頼しています」今年7月、F1はロンドン市内でF1史上最大規模のファンイベント『F1 LIVE LONDON』を開催。全チームとルイス・ハミルトンを除く全ドライバーが参加し、市街地でF1マシンによるデモンストレーション走行を実施。イベントには10万人以上のファンが集まり、大成功を収めた。しかし、本格的なレース開催については、同国の統治機関であるMotorsport UKの会長デビッド・リチャーズが“不適切”だとの烙印を押していた。フォーミュラEは、ロンドンで2年間レースを開催していたが、バッターシー・パーク内に建てられたサーキットのみが使用されていた。F1のスポーティングディレクターを務めるロス・ブラウンは、ロンドンの新聞 Evening Standard のインタビューで、ロンドン郊外でのレースがベストな選択肢だと語っている。「F1は最低一週間を要するアクティビティであり、ロングンの中心部で混乱が生じることは容認されないと思っている」とロス・ブラウンはコメント。「私はロンドン市民は、ロンドンの中心部が1週間にわたって乗っ取られることについてあまり心配する必要はないと思う。だが、周辺での調査も行われている。ロンドンのど真ん中というわけではないが、グレーター・ロンドンだ」今週、シルバーストンの統治機関であるBRDC(ブリティッシュ・レーシングドライバーズ・クラブ)はF1に新契約案を提示したとの報道を否定しており、交渉については進展していない。今シーズン終了前、F1のコマーシャルディレクターを務めるショーン・ブラッチズは、F1イギリスGPのためにシルバーストン以外の選択肢があることを示唆していた。しかし、ロス・ブラウンは、ロンドンでレースを開催するというF1の努力は、必ずしも1987年からイギリスGPを開催していたシルバーストンを犠牲にするわけではないと語り、英国での2レース開催の可能性も示唆した。「ロンドンがシルバーストンの代わりになるのではなく、補完することを望んでいる。両方を機能させられる道も検討できる」とロス・ブラウンはコメント。「ロンドンはスポーツに差異規模な歴史をもった象徴的な都市であり、ここには大きな熱意がある」
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