ブリヂストンは、第4世代のフォーミュラEにタイヤを供給し、2010年のF1供給最終年以来となる世界選手権シングルシーター競技への復帰を果たすとThe Raceが報じている。日本のタイヤメーカーであるブリヂストンは入札に応じ、今年Gen3の初シーズンにタイヤを供給し、2025/26年のキャンペーン終了まで供給し続ける予定だったハンコックに取って代わることが間もなく発表されるという。
1997年から2010年までF1に参戦していたブリヂストンは、F1復帰にむけて入札を行ったが、F1がもう一期ピレリとの提携を続けたため、実現しなかった。しかし、フォーミュラEの入札を勝ったことで、り国際シングルシーターレースに復帰することになるという。フォーミュラEの公式入札では、「ベースライン」と 「タイフーン」という2種類のタイヤスペックが設定されている。入札では、ベースラインタイヤが現在フォーミュラEで使用されている溝付きの全天候型タイヤであると詳細に規定している。FIAはベースラインタイヤが「小雨の中で安全なレースを保証するために十分なグリップを保証しなければならない」と規定している。タイフーンタイヤは、激しいウェットコンディションでのレース専用となる。また、タイフーンタイヤの「主な性能目標」は、「激しい雨の中での安全なドライビングを保証する」ことであるとしている。大雨の場合には、タイフーンタイヤの使用が「義務化」される。何をもって「大雨」とするか、何をもって「小雨」とするかは、ドライバーがベースラインタイヤを使うか、タイフーンタイヤを使うかの判断材料となる。フォーミュラEは、Gen4の時代にスリックタイヤの採用を検討していた。しかし、今回の入札ではスリックタイヤへの言及はない。しかし、第4世代のフォーミュラEマシンでフルスリックタイヤが使用される可能性を検討するための柔軟性は残されていると考えられている。The Raceは先週、ポディウム・アドバンスト・テクノロジーズ(Podium Advanced Technologies)がスペックバッテリーを供給することを明らかにした。一方、シャシーとスペアのサプライヤーとしては、現在もスパーク・レーシング・テクノロジーズ・グループが有力視されている。
全文を読む