F1サンパウロGPの主催者は、開催を1週間後ろ倒しにするようF1に日程変更を要求した。昨年、F1ブラジルGPは新型コロナウイルスの世界的大流行によってキャンセルとなったが、インテルラゴスは、F1との契約をさらに5年間延長。レース名称をF1サンパウロGPに変更して2021年のF1世界選手権のカレンダーに戻った。
当初、F1サンパウロGPは11月14日に予定されていたが、オースティン(アメリカGP)-メキシコシティ(メキシコGP)-サンパウロのトリプルヘッダーを形成するために1週間前倒しされた。これにより、メルボルン(オーストラリアGP)は11月21日にスロットインできるようになった。しかし、F1オーストラリアGPのキャンセルにより、F1サンパウロGPと12月5日に予定されているF1サウジアラビアとの間には4週間のブランクができた。月曜日に、F1サンパウロGPのプロモーターは、ブラジルでの新型コロナウイルス症例の増加にもかかわらず、観客を入れてグランプリを開催することを確認した。だが、サンパウロはブラジルの共和国記念日の前日である元の11月14日の日付にレースを戻すよう要求した。サンパウロ州知事のジョアン・ドリア氏「この要請が受け入れられれば、市と州への収入の流入が大幅に増える」と語った。「サンパウロでのF1の収益は25%拡大する可能性がある」しかし、ブラジルは英国の旅行レッドリストにまだ含まれているため、ブラジルのステータスは暫定的なままだ。つまり、英国出身のすべてのF1要員、またはF1パドックの大部分は、ブラジルへの入国後、承認されたホテルで10日間隔離する必要がある。同じルールが、今後数か月以内に英国で維持される場合、トルコと日本にも適用される。トルコと日本もF1レースがキャンセルされるリスクがあると見なされている。F1は、オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズでの2回目のレースを含む可能性を含め、より多くのキャンセルに対処するための緊急時対応計画を考案している。「私は多くの異なるスケジューリングシナリオを聞いている」とマクラーレンF1のCEOを務めるザク・ブラウンは最近 The Guardian に語った。「おそらく誰も現実を明確に知らないと思う。この市場で何が起こっているのか、レッドリストに載っているのか、ドミノ効果があるのかについてのちょっとしたチェスゲームだと思う。さまざまなシナリオを聞いている」