ホンダからチームを引き継ぎブラウンGPを立ち上げたロス・ブラウンは、ホンダが成功を目前にF1を去ったことを「悔しがっている」と語る。ロス・ブラウンは、不況のためF1を撤退したホンダから1ポンドでチームを譲り受けた。「ホンダが撤退を悔しがっていることは間違いない」とロス・ブラウンは語る。
「ホンダの幹部からたくさんのメッセージをもらった。チームが明らかに前進しているのに、ビジネス上の問題で撤退せざるを得なかったことを悔しく思っているはずだ」ホンダは過去2年間、散々なシーズンを送ってきたが、2008年から現在はBGP001と名付けられたシャシーに多額の資金を投入し、開発を進めてきた。メルセデス・エンジンを得た「ブランGP」のマシンは、2009年シーズン開幕から2戦連続でポール・トゥ・ウィンを飾っている。バーニー・エクレストンも、ホンダが勝てるマシンを設計したことに気付かずにF1を撤退したことを驚いていると語る。「彼らは巨額の資金を投じながら成功を手に出来なかった。おそらく、そのポテンシャルに気付かなかったのだろう」「彼らがそのポテンシャルに気付いていたら、撤退しなかっただろう。本来、このすべてがホンダの名前で行われていたはずだった」