メルセデスのバルテリ・ボッタスは、F1メキシコGPの予選で大クラッシュ。右膝に痛みを感じていたことを明かすとともに、TecProバリアの配置に苦言を呈した。予選Q3の2回目のアタックでバルテリ・ボッタスは最終コーナーで膨らみ、コンクリートウォールにクラッシュ。最初の接触ではダメージは比較的小さかったが、その後、TecProバリアに端にぶつかったことで大きなダメージを負ってマシンは停止した。
バルテリ・ボッタスは、衝撃に右膝に痛みを感じていたが、その後、トラックのメディカルセンターで明日のレースには問題なしと診断された。クラッシュについて質問されたバルテリ・ボッタスは「Q3の最後の走行の最終コーナーでちょっと深く入りすぎてしまい、コーナーの中盤でちょっとアンダーステアが出てしまった」と説明。「それによって、思ったよりも少し膨らんでしまったけど、トラクションに関してはすべてがまだOKだった」「ちょっと膨らみすぎてしまった。汚れていたし、左フロントにすでにいくつかゴミを拾っていて、トラクションを失ってウオールにヒットした」「ウォールに沿って進んでいったけど、最後にTecProバリアがあった。実際にはそれが少し厄介だった」「最初のヒットで膝をぶつけた。ヤバイことになると思ったけど、最初の5分間は右膝を少し痛みを感じていたけど、今では正常だし、大丈夫だ」クラッシュ後のチーム無線では激しい息遣いが流れたが、「TecProへの最後のヒットでちょっと息ができなくなってしまって、無線が繋がっているのを忘れてしまった」とボッタスは語った。バルテリ・ボッタスは、TecProの配置は自分が経験したクラッシュにはあまり役に立たない可能性があると示唆した。「間違いなくあのようなTecProの配置は避けるべきだ。良いものではあるけど、どこで始まるかだ。もっと早め、または遅めに始まっているべきかもしれない。でも、それでは理想的ではない」「でも、ウオールに沿って進んでいれば、まったく問題なかったかもしれないし、痛みもまったくなかっただろう。僕たちはその件をFIAに間違いなく提起することになるだろう」