ジュール・ビアンキの家族は、ビアンキの容体に変化はないものの、リハビリテーション療法を開始したことを発表した。11月に三重の病院から母国フランスの病院に転院したジュール・ビアンキは、いまだ意識が戻っていないが自発呼吸をしている。ジュール・ビアンキの両親、父フィリップさんと母クリスティーヌさんはF1日本GPの事故で頭部に大怪我を負った息子ジュールの容体に関しては特に新たな情報はないと説明した。
「先月、ジュールを母国のフランスに連れて帰って来られたこと、そして家族や友人が見守る中でリハビリテーションを続けられることは私たちにとって本当に重大でとてつもなく励みになるステップでした」「ジュールにとってはもちろん、私たちにとっても本当に大事なことです。それ以来、ジュールはニース大学付属病院(CHU)の集中治療室で手厚い治療を受けており、現在はCHUのリハビリテーションセンターでこの種の外傷に関する最高の治療を受けています」 「ジュールの神経学的状態に変化はありません。意識不明ながら自発呼吸はできています。取り立ててご報告すべき重要な情報はありませんが、我々がそう信じたようにジュールが闘い続けてくれているという事実に心から慰められています。そのおかげもあり、専門医の先生方による計画的で綿密なリハビリテーション療法のプログラムを開始できるようになりました」 また、家族はジュール・ビアンキの事故以来、声援を送り続けてくれる世界中のファンに向けて感謝の意を伝えた。 「過去数カ月の出来事を振り返ると、息子に対するとてつもなく暖かな想いと愛情を改めて思い知らされました。私たち家族にとってはまだ厳しい時間が続きますが、世界中のこれほどたくさんの人々が息子を見守ってくれているという事実に、本当に助けられています」 「そして、ここ数カ月に渡り私たち家族の思いを尊重し、支援してくださった報道関係者の皆さまにもお礼申し上げます。本当にありがとうございます。引き続き、適切なタイミングが来ましたら情報を提供させていただくことをお伝えするとともに、ジュールの回復を祈り続けてくださっている皆さまに感謝申し上げます」