ジュール・ビアンキは2014年以降もマルシャに所属し続けるかどうかはわからないと明かした。フェラーリのドライバー育成アカデミーの精鋭であるジュール・ビアンキは、昨シーズンにマルシャでF1デビューを果たして以降、印象的な走りを披露し続けている。
しかし、ハンガリーで開催されたフォーミュラ・ルノー3.5シリーズを訪れたジュール・ビアンキは「来年自分がどこにいるのかわからない」とコメント。「はっきりさせたいけど、今は何もわからない。来年のベストな選択肢を見つけようとしている。ただ、今は今シーズンの残りのレースに集中したい」もしかすると、ジュール・ビアンキの去就には、フェラーリのマネジメントに変更があったことも関係してくるかもしれない。今回のフェラーリの改革は、マクラーレン・ホンダ移籍が噂されるフェルナンド・アロンソの契約にも影響を及ぼす可能性も取り沙汰されている。そして、今シーズンの戦いで苦戦を強いられているのがアロンソのチームメイトであるキミ・ライコネンだ。元F1ドライバーで BBC の解説者を務めるアラン・マクニッシュは「ライコネンはすでに今年、今の契約が切れればF1から引退するかもしれないと明かしている。つまり、すでにそういった意見を述べているのであれば、彼が来年どれだけ尽力するのか聞いてみなければならない」とコメント。「もし、私がフェラーリを経営しているのであれば、シーズンが終わるまでにライコネンにもっと結果を出してもらいたいし、あるいは選択肢を検討するかもしれない」また、フェラーリのパワーユニットを使用するマルシャは財政難に直面しており、今後チームがどうなるかはわからない。マルシャのチーム代表を務めるジョン・ブースは「我々がジュールの仕事に満足していることは明らかだ。そして当然、我々は2015年も彼をキープしたい」と Championat に述べた。「ただ、フェラーリが彼を必要とするのでれば、彼がフェラーリに属しているのはとてもはっきりしたことだ」「フェラーリ・ファミリーと共に働きたいと強く思っているし、関係はとても良い。ドライバーたちと話し合っているが、できれば12月にはラインナップを発表したいと思っている」ジョン・ブースは、F1ベルギーGPで契約に関する混乱があったマックス・チルトンの代役としてレースデビューまであと一歩のところに近づいたアメリカ人テストドライバーのアレキサンダー・ロッシが将来的な候補者だと述べた。だが、マルシャにとってそれ以上に重要なのが、F1チームの基本的な方向性だろう。今年初めにはオーナーだったロシアのスーパーカーメーカーと袂を分かったことが判明。現在、チームはマルシャ・コミュニケーションズ・リミテッド(Marussia Communications Limited)によって所有されている。ジョン・ブースは「F1のマルシャ、そして(アンドレイ)チェグラコフ氏の代表となることを誇りに思っている。今はスーパーカープロジェクトが実行されないとわかっているが、将来は実行されるよう願っている」と続けた。それでも、ジョン・ブースは、マルシャの今後がどうなるか正確にはわかっていないことをほのめかしている。2015年以降に向けて投資家の保証を聞かれたジョン・ブースは「それについては話せない。そういうことは内部のみで議論される機密の質問だ」と答えた。