FIAは、安全面からF1ベルギーGPの週末においてオー・ルージュでのDRSの使用を禁止する。ここ数週間にわたりオー・ルージュでのDRSの使用について検討が重ねられてきたが、FIAは月曜日にオー・ルージュで可変リアウイングの使用を許可しないことに決定した。何名かのドライバーは、予選でタイムを稼ぐためにオー・ルージュで可変リアウイングを全開にして通り抜けることリスクを冒すことは危険であると懸念を表明していた。
この決定に影響をあたえたもうひとつの要因は、ドライバーがコーナーへの進入でDRSが開いたままかどうかを確信できないことを一部のドライバーが認めたことにある。オー・ルージュのようなコーナーでは、そのような状態は危険を伴う。ドライバーがブレーキを踏んだ時にDRSが閉じるというマシンの安全システムは、高速特性のオー・ルージュでは機能しない。ドライバーの懸念に耳を傾け、安全面のリスクを詳細に調査した結果、FIAは月曜の午後、プラクティスと予選の両方でオー・ルージュでのDRSの使用を非合法化することをチーム側に伝えた。レースでは、DRSゾーンは、オー・ルージュ後のラディオンからラディオンまでの1箇所となる。