ホンダのルーベンス・バリチェロは、赤信号でピットアウトしたことにより、オーストラリアGPを失格となった。ホンダは貴重なポイントを失った。6番手でレースを終えたバリチェロだが、赤ランプ点灯中にピットを出たことにより、スチュワードより失格の処分を受けた。これにより、9番手扱いだったライコネンが8位となり、ポイントを獲得することとなった。
波乱のレース展開に不運が重なったバリチェロ。RA108は昨年マシンよりはるかに強いペースを見せていたが、不幸なことに予定していたピットインのタイミングでセーフティカーが導入された。セーフティカー導入中は給油が禁止されているが、残りの燃料がわずかであったバリチェロは10秒のピットストップ・ペナルティを覚悟で給油。その際、給油口が刺さったままピットアウトするというチームのミスもあった。その後、ペナルティのためにピットインした際、不運にもレースはティモ・グロックのクラッシュにより再びセーフティカーが導入されていた。そのためピットレーン出口には、赤信号が点いていたが、バリチェロはそのままコースインしてしまった。バリチェロの資格により順位はひとつずつ繰り上がり、中嶋一貴は6位に浮上。以降、セバチャン・ボーデが7位、ポイント圏外だったキミ・ライコネンも8位で1ポイントを獲得した。