中東情勢の急速な悪化を受け、F1が検討していた2026年バーレーンGPの復活開催計画は事実上白紙となった。今後はシーズン終盤に予定されているカタールGPとアブダビGPの開催可否にも注目が集まっており、2026年カレンダー全体の見直しが避けられない状況となっている。先週までは10月初旬の開催が有力視されていたが、この週末の軍事的緊張の高まりを受け、F1は暫定カレンダーからバーレーンGPを再び除外したと報じられている。
バーレーンGP復活計画は断念へ2026年シーズンは、1月下旬に中東情勢が急激に悪化したことを受け、バーレーンGPとサウジアラビアGPが中止となった。その後、F1は24戦体制を維持するため、バーレーンGPをアゼルバイジャンGPとシンガポールGPの間に組み込む案を有力候補として検討。正式発表も近いとみられていた。しかし、この週末に情勢が再び悪化。報道によると、アメリカ軍がイランへの軍事作戦を強化し、イラン側もヨルダン、バーレーン、クウェートにある米軍基地への攻撃を実施したことで、安全面への懸念が一気に高まった。このためF1は、サヒールでの開催案を暫定カレンダーから取り下げたという。代替開催地の検討も難航F1と各チームは現在も代替案を模索しているが、現実的な選択肢は限られている。代替候補として再び名前が挙がっているのがトルコのイスタンブール・パークだ。ただし、同サーキットはFIAが求める縁石やバリアなどの改修工事が必要とされており、開催にはトルコ政府による支援が不可欠とみられている。一方で、ポルトガルのポルティマオやイモラも内部では候補として議論されているものの、いずれも欧州ラウンド終了後に再びヨーロッパへ戻る必要があり、物流面で大きな課題を抱える。F1はマドリードGP終了後、各チームが海外ラウンド向けに機材やホスピタリティ設備を輸送するため、その後に欧州で追加開催を行うことは極めて困難と考えられている。最低22戦維持が重要課題チームとF1は、可能な限り22戦以上のカレンダーを維持したい考えだ。チームはスポンサーとの契約上、一定数のグランプリ開催が前提となっているほか、F1を運営するリバティ・メディアも放映権契約で最低開催数を確保する必要がある。そのため、仮に同一サーキットで2度開催する案に消極的だったチーム側も、現在は現実的な選択肢として受け入れざるを得ない状況になりつつあるという。カタールGPとアブダビGPも予断許さず懸念はバーレーンだけにとどまらない。11月29日に予定されるカタールGPと、12月6日の最終戦アブダビGPについても、今後の中東情勢次第では開催可否が影響を受ける可能性がある。関係者は外交努力によって事態が改善することを期待しているものの、現時点では両大会とも慎重な監視対象となっている。また、F1だけでなくF2やF3も最高峰カテゴリーの日程に依存しているため、2026年シーズン全体のスケジュール確定を待つ状況が続いている。夏休み明けまでに最終判断へパドック関係者によると、2026年シーズン終盤の日程については、夏休み明け最初のレースとなるオランダGP(ザントフォールト)までには最終決定が下される見通しだ。それ以上判断を先送りすると、チームの物流計画やチケット販売、放送スケジュールなどへの影響が大きくなるためだ。中東情勢の先行きが見通せないなか、F1は2026年カレンダーの維持と安全確保という難しい課題への対応を迫られている。現時点ではバーレーンGP復活の可能性は大きく後退しており、今後はカタールGPとアブダビGPを含めたシーズン終盤の開催可否が最大の焦点となりそうだ。
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