FIA(国際自動車連盟)は、2024年F1 アゼルバイジャンGPに向けてバクー・シティ・サーキットのスタート・フィニッシュ・ストレートのDRSゾーンを100メートル延長した。DRSゾーンの拡張は2戦連続となる。F1の統括団体が2週間前のイタリアグランプリでモンツァ・サーキットの該当ストレートのDRSゾーンを延長することを決定した後、今週末のアゼルバイジャングランプリでも同様の措置が取られ、再びオーバーテイクの確率を高めることが目的となっている。
DRSはこれまで、最後の右カーブからピットストレートに入る447m地点で作動可能だったが、ドライバーは347m地点でリアウイングを開けることができるようになり、理論的には最初のコーナー前に前方の車を追い抜くチャンスが増えることになる。こうしたゾーンの継続的な拡大はドライバーたちを喜ばせるだろう。昨年は、DRSゾーンが縮小されたバルセロナ・カタロニア・サーキットやスパ・フランコルシャンなどのサーキットでは、オーバーテイクが最小限に抑えられたと多くのドライバーが不満を漏らしていた。また、バクー・シティ・サーキットには他にも変更が加えられており、いくつかのバリアの位置が変更されたほか、ピット出口、第2コーナーと第3コーナーの間のストレート、第7コーナーと第8コーナーの間の狭い狭いコンプレックスに新しい舗装が敷かれた。