レッドブルF1の育成ドライバーである岩佐歩夢は、FIA F2選手権第9戦のスプリントレースを21位で終えた。FIA F2選手権第9戦が、イギリス・シルバーストンで幕を開けた。ホンダ・フォーミュラドリーム・プロジェクト(HFDP)のドライバーとして参戦する岩佐歩夢は、7月7日(金)に行われたフリープラクティスでトップタイムをマーク。予選ではわずかなミスでポールポジションを逃しましたが3番手となり、好調な走り出しとなった。
リバースグリッドで行われるスプリントレースでは、上位車のペナルティーにより1グリッド繰り上がり、4列目7番手からのスタートとなった。8日(土)のスプリントレースは直前に降った雨で完全にウエットコンディションとなった。フォーメーションラップがスタートする午後1時15分、雨は上がり、気温19℃、路面温度22℃。路面はフルウエットのため、セーフティカー先導でフォーメーションラップが開始された。3周に渡るフォーメーションラップののち、ローリングスタートでレースがスタートした。激しい水しぶきが上がるなかポジション争いが行われたが、岩佐のマシンはスローダウンしポジションを大きく落とす。スローダウンした岩佐の目前で接触アクシデントが発生。マシンがストップしたためセーフティカーが先導された。岩佐はスロー走行でピットインし、フロントウイングを外してブレーキ周りを修復。セーフティカー導入中に、周回遅れとなり隊列の最後尾につくかたちでレースに復帰した。周回遅れの21番手となった岩佐は、時折り前車との間を開けてペースアップする走行を繰り返し、ペースを確かめながら走行データを取ることに専念した。レース終盤にはペースを上げてファステストラップをマークし、21位完走を果たしている。7番手スタートの岩佐歩夢、1周目にトラブル発生。ピットインして周回遅れとなるも完走を果たす「ローリングスタートのあと、シケインのブレーキングでペダルが底をつき、全くブレーキがない状態になってしまいました。何度かポンピングしてみましたが、スコスコの状態は変わらず、ピットインせざるを得ない状態でした」と岩佐歩夢はコメント。「ピットでブレーキのエア抜きをしたところ、ブレーキは直りました。つまり、単純なエア抜きをしていなかったというミスです。チームとしては、単純なミスでレースを失ったことを重要視して、メカニックの配置や入れ替えなどに動くようです」「自分としてはマシンもドライビングも好調でいいペースだっただけに悔しいし、残念です。レースに戻ったあとは、メカニックと相談してコンタクトやペナルティーのリスクを避けるためにオーバーテイクはしないことにしました」「フィーチャーレースはドライの予報なので、データが参考になるかどうかは分かりませんが、今後のための走行を続けました。それによって、ペースが十分にあることも確認できたし、ファステストラップにもトライして成し遂げることができました。それだけに、単純なミスでレースを失ったことは悔しいですが、フィーチャーレースはしっかり準備して臨みたいと思います」
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