2025年F1世界選手権 第12戦イギリスGPが開催される今週末、名門シルバーストン・サーキットの天候は、3日間を通して変化に富んだ展開が予想されている。開幕日の金曜日(7月4日)は晴天でスタートし、午後にかけて雲が広がるものの概ねドライコンディションが見込まれており、初日の走行セッションは順調に進みそうだ。気温はFP1で24℃、FP2で25℃と比較的温暖で、雨の可能性は20%未満と低い。
しかし、土曜日(7月5日)の予選日は一転して不安定な空模様となる見通しだ。午前中のFP3は曇天のもとでドライが期待されるものの、午後遅くには雨雲がイングランドを横断する予報で、予選セッション中に降雨が重なる可能性もある。雨量は2~5mm、風は南西からのやや強めの風で、突風は最大時速55kmに達する恐れがある。予選中の気温はおおよそ20℃。そして決勝が行われる日曜日(7月6日)は、前線通過後の影響で一日を通して断続的な降雨が予想されている。最大で5mm程度の雨が降るとされ、気温も19℃前後と低めで、コンスタントな西風にさらされる展開が見込まれる。このような予報は、特に冷涼なコンディションで好調を見せるメルセデスF1にとって追い風となる可能性がある。一方、前戦オーストリアGPで高温下の中、支配的な速さを見せたマクラーレンF1にとっては、やや不安材料となるかもしれない。天候の急変がサプライズを呼ぶ展開はF1ファンにとっての醍醐味のひとつ。シルバーストンでは今週末も、戦略と対応力が勝敗を分ける重要な要素となりそうだ。
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