F1オーストリアGPの予選は、Q1に続き、Q2もまた激しいトラックエボリューションと緊張感の高まるアタック合戦が展開され、最終ラップまで誰がQ3に進出するか分からないスリリングなセッションとなった。最終的にフェルナンド・アロンソやアレクサンダー・アルボンといった経験豊富なドライバーが敗退。一方、10番手通過をめぐるラストアタックは、0.010秒差という薄氷の戦いとなった。
Q2中盤、赤旗が出された影響で多くのドライバーが1回のアタックにすべてをかける形となった。マクラーレンとフェラーリは自信を持ってユーズドタイヤでコースインしたが、レッドブルのマックス・フェルスタッペンをはじめとする下位勢は新品タイヤでのタイム更新を狙った。残り2分を切ると、ハースのオリバー・ベアマンがタイムを更新して9番手に浮上。しかしその直後にキック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトが一気に3番手にジャンプアップ。フェルスタッペンもこれに応えるが、わずか0.010秒差でボルトレトを上回る接戦となった。一方で、中団のドライバーたちはわずかな差に泣くことに。フランコ・コラピント(ウィリアムズ)はタイムを更新したものの、Q3進出にはあと一歩届かず。アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)も一時P11につけ、そのまま敗退が確定した。フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は最終アタックでタイム更新ならず11番手。アルボン(ウィリアムズ)はアタックラップをまとめきれず12番手にとどまった。Q2で敗退となったのは以下の5名:11位 フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)僅差の戦いでタイムを更新できず、ベテランらしい安定感は見せたがQ3ならず。12位 アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ・レーシング)赤旗後はユーズドタイヤを選択。ペース不足で惜しくも敗退。13位 アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)P11でフラッグを受けるも、他車のタイム更新で脱落。Q3進出は次戦以降へ持ち越し。14位 フランコ・コラピント(ウィリアムズ・レーシング)タイムは更新するも届かず。チームメイトとともにQ2敗退となった。15位 オリバー・ベアマン(ハース)一時9番手に浮上したが、他車のタイム更新に飲まれ最終的に15番手。中団の勢力図がさらに接近するなか、Q2はボルトレトとフェルスタッペンが0.010秒差で上位争いを演じた一方で、0.1秒未満の差で涙をのむドライバーが続出する結果となった。トラックエボリューションをいかに読み切り、限られた時間の中で最大限のパフォーマンスを発揮できるかが、ますます問われる予選となっている。
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