2020年のF1世界選手権 第2戦 シュタイアーマルクGPの決勝が7月12日(日)にオーストリアのレッドブル・リンクで行われた。優勝はポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトン。終始レースをコントロールする走りで今季初勝利。通算85勝まで勝利数を伸ばした。2位にもバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスが1-2フィニッシュを達成。3位にはレッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンが今季初表彰台を獲得した。
優勝:ルイス・ハミルトン(メルセデス)「ここは僕にとって苦手なトラックのひとつだったので、今日のようなパフォーマンスができて最高の気分だ。とても嬉しい。昨年の最終戦で優勝してからずいぶん時間がたってしまったように感じるけど、難しい最初の週末を乗り越えることができたのは大きな前進だ。チームは戦略面で素晴らしい仕事をしてくれたし、それを維持しながら、縁石を避けて、最後まで走り切った。終盤はファステストラップを狙っていたけど、40周走った古いミディアムだったので、新しいフレッシュなタイヤを履いている相手には敵わないだろうと思っていた。チームとファクトリーのみんなが素晴らしい仕事をしてくれたことに感謝したい。集中力と決断力を失うのは簡単だけど、このチームではそんなことはない。まだまだ先は長いし、誰にとってもチャレンジングなことは分かっている。でも、これは間違いなく一歩前進だ」2位:バルテリ・ボッタス(メルセデス)「4番手からのスタートで、今日はダメージを最小限に抑えることが目標だった。何とか最大限の結果を出せたと思う。昨日は理想的な状態ではなかったので、今日は25ポイントには届かなかったけど、それでも多くのポイントを獲得できた。マシンのパフォーマンスも良かったし、チャンピオンシップでもまだリードしているから、悪くはないと思う。マックス(フェルスタッペン/レッドブル)とはいいバトルができた。第1スティントを延長してタイヤのオフセットを作っていたから、終盤は彼よりもかなりペースが上がっていた。しかし、接近したレースはいつも楽しいものだし、きっちりパスできたのは良かった。最初の2戦はとても心強いものだったので、次の週末が楽しみだ」 3位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)「今日は表彰台獲得を果たすことができた。もちろん、また表彰台に上がれたことはよかったけど、優勝争いをするにはまだ速さが及ばないということでもある。今日は可能な限りプッシュし、ルイス(ハミルトン)についていこうと全力を振り絞ったが、叶いませんでした。まだ課題は多く、改善に向けてできる限り推し進めていかなければならない。みんながどれだけ懸命に取り組んでいるか、僕は分かっている。僕にとって、今日は、バルテリ(ボッタス)とのバトル以外、最高にエキサイティングなレースとは言えない。あのとき僕のタイヤはほぼ終わりかけていて、パスされるだろうとは思っていたけど、簡単には行かせまいとアウト側から抜き返した。後続との差は大きく、僕に失うものはなかったので、リスクもなかった。3位はいい結果あけど、望んだ位置はもっと上であり、毎週優勝争いをしたいと思っている。次のハンガリーは、僕らにとっていい展開になればと考えている。ストレートは少なく、チャンスは増えそうだし、今日よりも気温が上がりそうだ。チーム全員で少し休息を取り、次週に向けてリセットしていく」
全文を読む