ピレリは、2020年のF1世界選手権 第1戦 F1オーストリアGPの決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数を発表した。ピレリは、レッドブル・リンクにC2(ハード/ホワイト)、C3(ミディアム/イエロー)、C4(ソフト/レッド)というコンパウンドを選択。決勝ではハードもしくミディアムのいずれか1セットを使用されなければならない。
ピレリによると、F1オーストリアGPで最速の戦略はソフト-ハードと繋ぐ1ストップ戦略。この場合、24~28周目がピットストップのウインドウとなる。2番手に最速の戦略はミディアム-ハードと繋ぐ1ストップ戦略。この場合は27~32周目がウインドウとなる。昨年は、2番グリッドのレッドブルのマックス・フェルスタッペンが、スタートでの失敗にもかかわらず、ミディアムからハードへと繋ぐ1ストップ戦略でオーストリアグランプリ連覇を達成している。今年もマックス・フェルスタッペンはミディアムスタートを選択。他のトップ10ドライバーはソフトタイヤでスタートする。マリオ・イゾラ (ピレリ カーレーシング責任者)「今日のボッタスのポールポジションタイムはレッドブル・リンクの史上最速タイムを更新した。今年のP ZEROタイヤのレンジは2019年のものと同じなので、いかにマシンが進化しているかが強調されたことになる。予選の戦術的で最も興味深かった瞬間は、ミディアムタイヤでレースをスタートすることを選んだフェルスタッペンの決断だ。これによって彼はよりフレキシブルな戦略を選ぶことができ、ライバルよりお第1スティントを長く走ることが考えられる。これがレース結果に重要な影響を及ぼすかもしれない。1周が短く、各チームの実力が拮抗していることから、予選の大部分で使われたのはソフトタイヤだった。ここまでマージンが小さい場合、どのチームも確実にマシンの力を最大限に利用する必要があった。しかし、明日のレースでは3種類のコンパウンド全てが重要な役割を果たすことになるだろう」
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