F1オーストリアGPでの2020年のF1世界選手権にむけて1万個以上の新型コロナウイルス検査キットが備蓄されている。新型コロナウイルスの世界的な大流行によって、開幕から10戦が延期・中止となり、カレンダーが白紙化されていた2020年のF1世界選手権だが、7月5日のF1オーストリアGPを皮切りにすべて無観客で開催される序盤8戦のヨーロッパラウンドが確定している。
レッドブル・リンクでは7月5日にオーストリアGP、7月12日にシュタイアーマルクGPと2週連続グランプリを開催。新型コロナウイルス対策を受け持つDNAシーケンサー企業である『Eurofins Genomics』は、グランプリ週末にむけて1万個以上の新型コロナウイルスPCR検査キットを準備している。「トラックで作業するすべての人(レッドゾーンで合計3000人)は、新型コロナウイルスの陰性反応が出てから4日以内である場合にのみ、作業エリアに入ることができます」とEurofins Genomicsのジークフリート・シュナブルは述べた。APA通信 によると、サーキットには20以上の新型コロナウイルスの検査ステーションが設置されるという。「我々は、F1チームとFIAチーム全体を定期的に検査するために合計約50人を配置しています。5日ごとに全員を検査する必要があります」検査結果は16〜24時間以内に判明し、陽性反応を示す者が出た場合、濃厚接触をしていた人々も隔離されることになる。「検査をうけた人々はバーコードで記録されてデータベースにインポートされます」とジークフリート・シュナブルは続けた。「我々はバーコードしか持っておらず、それが誰を表すのかはわからないようになっています」