アウディが、今季最高の結果で有終の美を飾った。ルマン プロトタイプカテゴリー(LMP)への参戦最後のレースとなるFIA世界耐久選手権(WEC)最終戦で、感動的な1-2フィニッシュを遂げた。ポールポジションから臨んだ決勝レースで、Audi R18が優勝しただけでなく、ルーカス・ディ・グラッシが最速ラップを記録した。これにより、アウディは今シーズンのマニュファクチャラーズとドライバーズの両方で、シーズン2位のタイトルを獲得した。
アウディスポーツ チームヨーストと6人のドライバー達が、今シーズン最後のレースで、再び素晴らしい走りを披露した。アウディモータースポーツ代表のDr. ヴォルフガング・ウルリッヒは「非の打ちどころの無いパフォーマンスを発揮してくれたチーム全員に、感謝しています。最後を飾るに、これ以上のものは無かったと思います。FIA世界耐久選手権(WEC)のスタッフや強豪揃いのライバルチームが、我々のフィナーレを祝福してくれました。これまでの数々の闘いの中でも最高の結果を示すことで、そうした方々の気持ちに応えることが出来ました。決して忘れることの出来ない週末でした」と述べた。レースは、ルーカス・ディ・グラッシ / ロイック・デュバル / オリバー・ジャービス組のリードで始まった。 開始から2時間が過ぎる頃、マルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ組が駆るゼッケン7号車が トップに立つが、ピット作業中のエアレンチの不具合に見舞われ、その間隙を突いてゼッケン8号車が再びトップに返り咲く。そして8号車は、104周目にフルコースコーションが出される中、トップチームで唯一ピットストップを断行。この際、チームはラップタイム向上のためのセッティング変更も行い、ルーカス・ディ・グラッシの最速ラップなど、多くのアドバンテージを獲得し、149周目にボディに付着した多くのラバーを取り除くために、予定外のピットストップが必要になった際も順位を保つことが出来た。その結果、グラッシ / デュバル / ジャービス組が、7号車に16秒差で、5月のスパ・フランコルシャン大会に続く、今季2度目の優勝を果たし、年間ドライバーズ ランキング2位を獲得した。さらにチームメイトのファスラー / ロッテラー / トレルイエ組が2位に入り、シーズン最高の成績となった。1999年以来、アウディはスポーツカーレースに偉大な足跡を残した。アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアで開催された187のLMPレースで107回の優勝を獲得。 2012年に世界耐久選手権(WEC)となってからも、ポールポジション16回、41大会中17回の優勝、23回の最速ラップとドライバーとマニュファクチャラーズチャンピオンシップをそれぞれ2回獲得している。これらのどのカテゴリーにおいても、アウディほどの成果を成し遂げたマニュファクチャラーは他にはない。アウディスポーツのLMPプログラム責任者のステファン ドライヤーも「私たちのチームの勝利への意欲は、本日のバーレーン大会においても非常に強く、これまで通りの素晴らしい結果を生み出しました。チームを最高のものに育て上げた、アウディスポーツ チームヨースト、ドライバー、そして、ノイブルグ、ネッカーズルム、インゴルシュタットなどでこの偉業を支え続けてくれた全ての人達に、心から感謝します。最後の大会で1-2フィニッシュを飾り、2つのカテゴリーで2位を獲得して有終の美を飾れたことは、この上ない喜びです。これまで支えてくれた、すべての人々に感謝します」と述べた。
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