アウディ スポーツは、R8のモデルラインナップを拡大し、新たに後輪駆動モデルを追加する。アウディ R8 V10 RWS(複合燃費:12.6~12.4ℓ/100km、CO2排出量:286~283g/km)には、クーペとスパイダーの両モデルが設定され、それぞれ999台が限定生産される予定。後輪駆動を採用したこのモデルは、ベーリンガーホフ(Böllinger Höfe)のR8ファクトリーで生産される。
「アウディ R8 V10 RWSは、ピュアリストのためのクルマです。限定生産されるアウディ R8 V10 RWSは、スポーツドライビングの楽しさをひたすら追求する顧客に向けた、この上なくエクスクルーシブなオファーといえるでしょう。ミッドマウントされたV10エンジンと後輪駆動を組み合わせることにより、アウディ R8 LMSレーシングカーのドライビングコンセプトを、公道走行可能なモデルに移植することに成功しました」とアウディ スポーツ CEO ステファン ヴィンケルマンは述べている。マットブラックのデザインエレメント、オプションのフィルムアウディ R8 V10 RWSの純粋なキャラクターは、いずれもマットブラックでペイントされたシングルフレームグリルや、フロント/リヤのエアアパーチャーに表現されている。サイドブレードは、アッパー部分(クーペの場合)がグロスブラックで、ロワー部分はボディ同色仕上げとなる。アウディ R8 V10 RWS クーペの場合は、オプションで、ボンネット、ルーフ、リヤエンドに、レーシング仕様のアウディ R8 LMS GT4に似た赤いフィルムを貼ることができる。室内では、運転席と助手席用に、レザー/アルカンターラを組み合わせたスポーツシートが装着される。さらにオプションで、より本格的なバケットシートも設定されている。ダッシュボードには、シリアルナンバー(1 of 999)を刻印したエンブレムも設置される予定。5.2 FSI:このセグメントでは最後の自然吸気エンジンのひとつアウディ R8 V10 RWSにミッドマウントされるV10エンジンは、397kW(540hp)の最高出力を発生する。最大トルクは540Nm/6,500rpm。5.2 FSIエンジンを搭載したアウディ R8 V10 RWS クーペの0-100km/h加速は3.7秒(スパイダー:3.8秒)で、最高速度は320km/h(スパイダー:318km/h)。NEDC複合モードにおけるアウディ R8 V10 RWSの燃料消費量は、アウディ R8 V10 RWS クーペで12.4ℓ/100km、CO2排出量は283g/km。アウディ R8 V10 RWS スパイダーでは、それぞれの数字が12.6ℓ/100km、286g/kmとなる。特別チューンのシャシーセットアップによりドリフトコントロールも容易アウディ R8 V10 RWS クーペの車両重量は1,590kg。プロペラシャフト、マルチプレートクラッチ、センターディファレンシャルといったコンポーネントを追加で必要とする通常のアウディ R8 V10 クーペと比較すると、重量が50kg削減されている。アウディ R8 V10 RWS スパイダーの重量は1,680kgで、こちらも通常のアウディ R8 スパイダー V10よりも40kg軽量に仕上っている(いずれの重量もドライバーを除く)。前後アクスル間の重量配分は、アウディ R8 V10 RWS クーペが40.6:59.4、アウディ R8 V10 RWS スパイダーが40.4:59.6で、さらにシャシーとハンドリング特性を後輪駆動用に特別にチューンすることで、かつてないドライビングの楽しさが味わえるスポーツモデルになっている。RWS専用のシャシーセッティングと制御プログラムにより、標準装備されるアウディドライブセレクトで「dynamic」モードを選択し、さらにESC(エレクトロニックスタビリゼーションコントロール)のモードを「Sport」に設定すれば、ドライバーはドリフトコントロールを自在に楽しむことができる。限界に達すると、ESCが介入してドライバーをサポートする。電動パワーステアリングは、トルクステアとは無縁で、正確なハンドリングを実現している。ホイールは、5スポークのVデザインを採用したブラック仕上げの19インチ鋳造タイプが標準装備され、タイヤサイズは、フロントが245/35、リヤが295/35となる。アウディ R8 V10 RWSは、ドイツ及び他のヨーロッパ諸国で今秋から注文を受け付け、最初の納車も今秋から開始される予定。ベース価格はアウディ R8 V10 RWS クーペが140,000ユーロ、アウディ R8 V10 RWS スパイダーは153,000ユーロ。
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