アウディは、アメリカのモータースポーツ界への関与を深めるために、デイトナプロトタイプ、DTMアメリカ、さらにインディカーへの参戦を評価している。アウディを含め、フォルクスワーゲン・グループのモータースポーツ活動を統括するヴォルフガング・デュルハイマーは、北米での今後のモータースポーツ活動の重要な議論をし、初夏または2014年に発表するプログラムを決定することを明らかにした。
「今の段階では、まだアイデアを話し合っているところだ」とヴォルフガング・デュルハイマーはコメント。「我々はここから夏休みまでの間に重要な議論していく。その時までに、どこでいつレースをするのかを決める必要がある」ヴォルフガング・デュルハイマーは、2014年からグランダムとアメリカン・ル・マンが統合されスタートするユナイテッド・スポーツカー・レーシング(USRC)に関して、トップカテゴリーの参戦であれば賛成だと述べた。「個人的にデイトナプロトタイプは賛成だ。オーバーオールで勝利を飾るのが重要だからだ」「もちろん、アウディR8グランダムでクラス優勝できれば素晴らしい。しかし、結局のところ、レースに勝たなければならない。ただ、ヴォルフガング・デュルハイマーは、既存の3つのDPシャシーにエンジンを積むのか、もしくはアウディで独自にDPシャシーを造るかについて語るのは時期尚早だと述べた。ヴォルフガング・デュルハイマーは、アウディ USCRカーが「アウディに見えること」が重要だと強調した。インディカー参戦の可能性については、エンジン供給が可能性があるヴォルフガング・デュルハイマーは述べた。「もうひとつの機会としてインディカーだ。まだとても人気があるし、インディ500は別格ノレースだ」フォルクスワーゲンとアウディは、昨年登場したインディカーの新エンジンに関する議論に参加している。また、ヴォルフガング・デュルハイマーは、2015年もしくは2016年にスタートする予定のDTMアメリカも、レースが始まればシリーズをサポートするのがブランドの意向だと述べた。「我々はテクノロジーとパーツの供給について知っているので、DTMアメリカへの準備は完璧だ」将来的にアウディは、USRC、インディカー、DTMアメリカの「3つのうち、最大でも2つ」は参戦可能だと述べた。ヴォルフガング・デュルハイマーは、アウディのアメリカにおけるモータースポーツ活動について、北米における市販車販売に向けて、ライバルであるメルセデスベンツとBMWに追いつく狙いがあると説明した。「アウディは、よりスポーティでダイナミックで、インパクトのあるブランドとして存在感を出し、メルセデスとBMWに追いつかなければならない。モータースポーツはその狙いを達成するためには素晴らしい手段だ」