カルロス・サインツJr.の将来を巡る憶測が再び加熱している。2026年シーズンに苦戦が続くウィリアムズで不満を募らせているとの見方が広がるなか、移籍先としてアウディの名前が急浮上している。その一方で、パドックではサインツJr.加入が実現した場合、契約を残すニコ・ヒュルケンベルグの立場が危うくなる可能性も取り沙汰され始めている。
サインツJr.はウィリアムズ離脱の可能性もウィリアムズは2026年の新レギュレーションを見据えて2025年から開発を進めてきたが、今季は期待した成果を得られず、下位グループで苦戦が続いている。こうした状況を受け、一部報道ではサインツJr.がチームの競争力や開発の進展に失望しているとされ、契約に盛り込まれた離脱条項を行使して2026年中にもチームを去る可能性があると伝えられている。サインツJr.はフェラーリ退団が決まった2024年にもアウディ移籍が有力候補として報じられていた。当時はウィリアムズを選択したものの、現在は父カルロス・サインツSr.の助言もあり、アウディ移籍を前向きに検討しているとの見方が浮上している。ヒュルケンベルグの立場に懸念現在のアウディはニコ・ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルトレトのラインアップで、両者とも2027年まで契約を結んでいる。ラルフ・バッハは『F1-Insider』に対し、チーム内部では政治的な駆け引きが強まっているとの印象を持っていると語った。バッハは「アウディでは政治的な動きが少し多すぎるように感じる。スイス勢とドイツ勢という構図も見えており、まだ組織が一体になっている印象はない」と説明した。さらに「ニコ・ヒュルケンベルグも、その影響で難しい立場になり始めているかもしれない。チームマネジメント、とくにマッティア・ビノットとの関係も、以前ほど良好ではないという話を耳にする。少し注意が必要だろう」と指摘している。ビノットとの関係が移籍話を後押し同じくF1関係者のビアンカ・ガルロフは、サインツJr.とビノットの関係性が今回の噂を後押ししていると分析した。ガルロフは「パドックではカルロス・サインツJr.がウィリアムズで満足していないという話を耳にする。そして昨年、一昨年とアウディ入りを勧めていた父親の考えに耳を傾け始めたようだ」と語る。さらに「サインツJr.をフェラーリへ連れてきたのはマッティア・ビノットだった。一方、ヒュルケンベルグはビノット就任前に加入が決まっていたドライバーであり、ボルトレトはビノット自身が迎え入れた最初のドライバーだった」と説明した。そのうえで、「パドックでは、契約が2027年末まで残っていても、サインツJr.加入となればヒュルケンベルグの立場が厳しくなる可能性があるという話が出ている。F1では契約があっても絶対ではないことは誰もが知っている」と述べた。今回の情報はいずれもパドック内で広がる見方や関係者の証言に基づくものであり、現時点でアウディ、ウィリアムズ、サインツJr.本人のいずれからも正式な発表は行われていない。ただし、2027年に向けたドライバー市場が動き始めるなかで、サインツJr.とアウディ、そしてヒュルケンベルグの将来は今後も注目を集めることになりそうだ。
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