ホンダにとって本来は祝祭の場となる日本GPだが、特別カラーなどの演出も見送られる見通しとなった。アストンマーティンF1は深刻な振動問題とパワーユニットのトラブルに直面している。開幕から2戦連続で完走ゼロという異常事態に加え、中国GPではフェルナンド・アロンソが手足の感覚を失う事態に陥った。安全面への懸念が浮上する中、鈴鹿を前に問題の深刻さが改めて問われている。
アロンソに起きた“感覚喪失”の実態フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)はレース中、ストレートでステアリングから手を離す場面がオンボード映像に映し出された。その後、ガレージに戻った理由は明らかとなる。「ホンダのパワーユニットからの強い振動によって、手と足の感覚を失っていた」この症状は極めて異例であり、単なる不快感のレベルを超えている。シーズン開幕前にはチーム代表エイドリアン・ニューウェイが、この問題が解決されなければ神経に恒久的なダメージを与える可能性があると警告していたが、その懸念が現実味を帯びる形となった。FIAの見解と現時点の安全判断今回のアロンソのリタイアについては、予防的措置としての判断だったとされている。実際には重大なダメージに至る可能性はなく、状況次第では走行継続も可能だったとみられている。FIA(国際自動車連盟)はこの件について、基本的にドライバーとチームスタッフの安全確保は各チームの責任であるとの立場を示している。中国GPではアストンマーティンが適切に介入したことで問題は収束したと判断されている。つまり現時点では、FIAが特別な規制や介入を行う段階には至っていない。解決の鍵はホンダに 振動問題は依然深刻問題解決の主導はホンダ側に委ねられている。対策は講じられているものの、振動の問題は依然として大きく、開幕からの不振の主因となっている。さらに、さくらの施設ではホンダの幹部とアストンマーティン首脳によるハイレベル会議が行われていることも確認されており、事態の深刻さがうかがえる。通常であれば鈴鹿での日本GPはホンダにとって祝祭的な意味を持つが、今回は特別な施策よりも問題解決が最優先となっている。鈴鹿も苦戦濃厚 だが5週間の猶予が鍵日本GPに向けても状況が劇的に改善する可能性は低く、アストンマーティンにとっては苦しい週末が続く見込みだ。ただし、バーレーンGPとサウジアラビアGPの中止により、次戦マイアミまで約5週間の空白期間が存在する。この期間は、ホンダにとって振動問題を根本的に解決するための重要な猶予となる。高速走行中にドライバーがステアリングから手を離さざるを得ない状況は、F1において看過できるものではない。アロンソのあの光景が再び繰り返されないかどうかは、ホンダとアストンマーティンの対応にかかっている。Source: RacingNews365
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