エイドリアン・ニューウェイは、2026年シーズン序盤の深刻な不振を受け、アストンマーティンのチーム代表としての役割から退く可能性が浮上している。ホンダ製パワーユニットで迎えた新時代のスタートは苦しいものとなり、チーム内では緊張と失望が広がっていると指摘されている。スペインの著名ジャーナリストであるアントニオ・ロバトは、ポッドキャストで現状について言及した。
「現在のアストンマーティンには大きな緊張がある。失望も大きく、神経質な状況になっている」「問題は振動だけではない。もっと深刻な根本的問題がある」ロバトはその原因として、ホンダのパワーユニットが「50馬力以上の出力不足」にあると指摘している。その問題は中国GPでも明らかとなった。フェルナンド・アロンソは強い振動に苦しみ、ステアリングを握るのも困難な状態となりリタイアに追い込まれた。アストンマーティンのトラックサイド責任者マイク・クラックは当時の状況を説明している。「彼は33周を走り切った。これまで連続してそれだけ走れたことはなかった」「フェルナンドは『勝利争いをしているなら耐えられるが、そうではない状況なら簡単な判断だ』と話していた」さらにレース中には象徴的な場面もあった。セルジオ・ペレスのキャデラック搭載マシンがストレートでアロンソを軽々と抜き去り、アロンソがコクピットから手を振る場面も見られた。「キャデラックはストレートで毎周、アストンマーティンよりコンマ5秒速かった」とロバトは述べている。こうした状況を受け、チームのマネジメント体制にも疑問の声が上がっている。ニューウェイは従来の設計業務に加え、チーム代表という新たな役割を兼任している。「現時点ではリーダーシップが欠けているとも言える」「近いうちに新しいチーム代表が就任するだろう」ロバトはそう指摘し、すでに後任探しが進められていると語った。「彼らは探している。過去3年で3人の代表が交代しており、ニューウェイはその役割を果たしていない。そもそも彼がやるべきではない」「彼は自分の得意分野に専念すべきだ」後任候補としては、レッドブルのクリスチャン・ホーナーの名前も取り沙汰されている。一方で、マイク・クラックはチームの進歩を強調する。「進歩していると言えば笑われるかもしれないが、我々は多くを学んでいる」「走行とレースを通じて多くのことを理解した」また、振動問題そのものがパフォーマンス差の主因ではないと説明する。「振動は主に信頼性に影響している。我々が秒単位で遅れている原因ではない」パフォーマンス改善の鍵は、FIAが認めるADUO規則のもとでのパワーユニット開発にあるとした。「もし早い段階で改善ができれば、もちろん助けになる」さらに、中国GPでランス・ストロールの素っ気ない受け答えが話題となった件についても擁護している。「ドライバーたちは多くのエネルギーを注いでいる」「彼らはプロのアスリートだが、人間でもある。今は非常に難しい状況だ」
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