アストンマーティン・ホンダF1の2026年型マシンAMR26がバルセロナで初走行した際、リア中央の警告灯が通常の赤ではなく青く点灯していたことに、多くの関係者が気づいた。2026年のF1テクニカルレギュレーションでは、マシン後方に警告灯の装着が義務づけられている。リアクラッシュ構造の中央に1灯、さらにリアウイングのエンドプレート内に2灯を備える仕様だ。
色について明確な規定はないものの、一般的には赤色が用いられ、ウエットやインターミディエイトタイヤ装着時、ピットレーン速度制限中、あるいはエネルギー回生中やフルパワーで走行していない場合など、安全上の理由から点灯・点滅する。ところが、ランス・ストロールがAMR26でピットを離れた木曜、そしてフェルナンド・アロンソが金曜朝に行った序盤の周回では、中央の警告灯が赤ではなく青く点灯していた。F1が公開した公式動画でも、この点ははっきりと確認できる。この青いライトは、スポーティングレギュレーション上では「スーパーライセンスを所持しないドライバーが走行する際」に装着が義務づけられている装備として言及されている。そのため、経験豊富なストロールやアロンソがドライブしている状況で青色が使われたことが、さらに疑問を呼ぶことになった。アストンマーティンは、自らの走行プログラムの詳細を明かさない方針を理由に、公式な説明を避けている。ただし、他チームが明らかにしたところによると、これはAMR26の初期段階における特別な走行計画と関係しているという。アストンマーティンは一部の走行において、ストレートで最高速まで加速しない、いわば速度制限をかけたプログラムを採用していたと理解されている。他チームはその情報を受け、自チームのドライバーに注意を促していた。この速度制限の正確な理由は明らかにされていないが、空力データ収集のため、あるいは新車の初期段階でコンポーネントに過度な負荷をかけないためだった可能性がある。実際、木曜のストレールは1分40秒台という非常に遅いラップを刻んでおり、テスト最速タイムからは約30秒遅れていた。金曜朝のアロンソのインスタレーションラップでも、メインストレートでフルスロットルにしていない様子が見られた。2026年型F1マシンはコーナー立ち上がりの加速が非常に鋭いため、前を走るマシンがストレートで想定よりも遅いと、後続車が急接近してしまうリスクがある。そこでアストンマーティンは、速度を抑えた走行中であることを周囲に分かりやすく示す手段として、リア中央の青い警告灯を点灯させていたと考えられている。この工夫は、スポンサーロゴのないカーボンむき出しのカラーリングで、通常以上に見分けがつきにくいAMR26を後続車が認識しやすくする効果もあった。なお、金曜午前の後半には、アストンマーティンの走行プログラムが次の段階に進んだとみられ、青い警告灯は消灯していた。その代わり、通常通りリアウイングのエンドプレート内にある2灯の赤いライトが点滅しており、他車と同様の速度プロファイルで走行していたことを示唆している。アロンソのペースも時間とともに向上し、序盤の1分25秒台から、最終的には1分20秒795まで短縮された。これは、他チームと同じ土俵に近づきつつあることを示すタイムだった。A first look at the Adrian Newey-designed Aston Martin AMR26 on track at Barcelona! #F1 pic.twitter.com/uhmuo3GRET— Formula 1 (@F1) January 30, 2026
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