アストンマーティンは、F1セーフティカー車両の市販車ヴァージョンとなる「ヴァンテージF1エディション」を発表した。今年、アストンマーティンは61年ぶりにF1復帰するとともに公式セーフティカーを供給。ヴァンテージ F1エディションは、F1公式セーフティカーのヴァンテージをベースモデルとしたモデルであり、クーペとロードスターバージョンが用意される。
ヴァンテージの4.0リター V8ツインターボの出力は、510psから535psにアップしており、最高出力535PS、最大トルク685Nmを発生。また、シャシー、エアロダイナミクスのパッケージでもパフォーマンスが強され、、カーボンファイバーパーツ、専用グラフィック、4本出しエキゾースト、21インチ・アロイホイールなどが標準装備される。カラーリングは、F1チームのカラーリングにインスパイアされた新色のレーシング・グリーン、ブラック、ホワイトが用意されており、いずれもサテン仕上げまたはグロス仕上げが選択可能。マットグレーのレーシング・グラフィックも施されている。アストンマーティンのCEOを務めるトビアス・ムーアは「パフォーマンスはすべてのアストンマーティンの中心的な要素ですが、F1の名前を冠する以上、真に優れたクルマでなければならない」とコメント。「ヴァンテージは、アストンマーティン・ラインアップの中でも特にスポーティなキャラクターに焦点を絞ったスポーツカーだが、F1公式セーフティカーを開発するにあたり、さらにパワフルで俊敏、さらにレスポンシブでエキサイティングなクルマにする必要があった。そして、もちろん、サーキットでより速く走れる真のアスリートでなければならない」「私は、パフォーマンスの向上は、レース専用タイヤを装着することによって達成するのではなく、クルマのダイナミクスを改善することによってもたらされるべきだと主張し、エンジニアリングチームに厳しい目標を課した。このクルマを見れば、その目標が達成されたことがお分かりいただけると思う。ヴァンテージ F1エディションは、もっとも眼識のあるドライバーに訴求するだけでなく、アストンマーティンの歴史の中でもっともエキサイティングな瞬間を表現したニューモデルでもある」価格は14万2000ポンド(2142万円)からとなり、標準モデルのヴァンテージに比べて約2万1000ポンド(316万円)高く設定されている。納車は今年5月から開始される予定となっている。
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