レーシングブルズF1のアービッド・リンドブラッドは、F1ハンガリーGPで自身がレース前から「2ストップになる」と予感していたことが、結果的にチームメイトのリアム・ローソンの8位入賞につながったと明かした。ローソンは当初予定されていた1ストップ戦略から2ストップへ切り替え、「ベスト・オブ・ザ・レスト」となる8位でフィニッシュ。一方のリンドブラッドは1ストップ戦略を続行して10位に入り、7週連続でポイント獲得を果たした。
レース前から「2ストップになる」と確信レース中盤、レーシングブルズは戦略を分け、ローソンを2ストップ、リンドブラッドを1ストップで走らせた。これはアウディF1のニコ・ヒュルケンベルグが先に2ストップへ切り替えたことを受けた判断だった。結果として、新しいタイヤを履いたローソンとヒュルケンベルグが前へ抜け出し、1ストップを続けたリンドブラッドとガブリエル・ボルトレトは後退。それでもリンドブラッドは10位を守り切った。レース後、リンドブラッドは「1ストップが成功していれば自分がヒーローになっていたかもしれない」と振り返り、戦略を分けたチームの判断には納得していると語った。「1ストップがうまくいかなかったのは少し残念だった。でも、チームとしてはレース前に大きな判断だったことは理解している」「その後、ニコが2ストップに切り替えたので、僕たちは2台で戦略を分けることにした。それは理にかなった判断だった。もしハードタイヤがもっと持っていたら、僕が8位でヒーローになっていたはずだ。でも、残念ながらそうはならなかった」「だから最大限に結果を引き出したのはリアムだった。1ストップが失敗したことに後悔はない。逆の結果になっていた可能性も十分あったからね」「タイヤの感触」で戦略変更を予感リンドブラッドによれば、自身はレース前から2ストップ戦略が必要になるとチームへ伝えていたという。その予感は、暑いコンディションでのタイヤの挙動から生まれたものだった。「リアムが何と言っていたかは分からないけど、僕は『2ストップになると思う』と言っていた。もしかしたら、少しは彼の役にも立ったかもしれない」「レース前からそう感じていたんだ。直感というか、そういう“匂い”がした。FP1でもタイヤのデグラデーションは少し大きかったし、決勝はさらに20度近く暑くなる。暑いコンディションでは、このタイヤはあまり良くないと感じていた」「今年これまで2ストップになったバルセロナとレッドブルリンクも、とても暑かった。このタイヤは熱に対してあまり強くないんだ。だから自然と2ストップになる気がしていた」「ミディアムタイヤでは序盤からあまりペースが上がらなかったし、それでもタイヤの感触は良くなかった。21周目あたりでピットインして、その後49周近く走ることになると考えれば、『これは2ストップになる』という感覚だった」戦略を分けた判断がダブル入賞を実現今回のハンガリーGPでは、レーシングブルズがローソンを2ストップ、リンドブラッドを1ストップとする戦略分散を選択したことが奏功した。結果的に1ストップは最適解とはならなかったが、リンドブラッドが事前にタイヤ特性を踏まえて2ストップの可能性を指摘していたことは、チームの柔軟な判断材料となった可能性がある。ローソンは8位、リンドブラッドは10位とダブル入賞を達成し、コンストラクターズ選手権においても貴重なポイントを持ち帰る結果となった。