アービッド・リンドブラッドは、2026年F1ベルギーGPでチームメイトのリアム・ローソンを攻略した場面について、「チャンスは一度だけだった」と振り返った。7番グリッドからスタートしたリンドブラッドは、9番手スタートのローソンにオープニングラップで先行を許したものの、8周目に逆転。その後は堅実なレースを展開し、最終的に9位でフィニッシュした。
スタート直後の混乱でローソンに先行許すリンドブラッドは7番手、ローソンは9番手からスタートしたが、1周目のレ・コームでローソンがアウト側からオーバーテイクに成功した。この場面では、前方でルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルが接触した影響により、オスカー・ピアストリが減速。その後方にいたリンドブラッドもマクラーレンへの追突を避けるためにブレーキングを強いられ、その隙を突いたローソンが前へ出た。レ・コーム立ち上がりではリンドブラッドもイン側から反撃を試みたが、ローソンがポジションを守り切り、レース序盤はローソンが中団グループの先頭を走行した。「オーバーテイクできるチャンスは一度だけ」リンドブラッドは、オーバーテイクボタン(オーバーテイクモード)を使えるタイミングを見極め、その一度のチャンスを逃さないことだけを考えていたと明かした。「デプロイメント(エネルギー展開)はあまり良くなかった。オーバーテイクボタンを押したけど、50メートルほど遅かった。それでリアムにすぐ近づかれてしまった」「2人ともブレーキングは遅かったけど、その先にはマクラーレンがいて、僕は完全には飛び込めなかった。そうしたらオスカーの後ろに突っ込んでしまうところだったからね」「リアムに先行されてしまって、その後ターン7でも仕掛けたけど抜けなかった」「だから数周はタイヤをいたわりながら待った。そして前の集団からリアムが離れ、僕にオーバーテイクモードが残っているタイミングが来れば、チャンスは一度だけだと分かっていた。その一度を確実に決めることができた」この判断どおり、リンドブラッドは8周目にローソンを攻略し、レーシングブルズ勢の最上位へ浮上した。VSCで順位を失うも週末には満足終盤にはバーチャルセーフティカー(VSC)のタイミングでピットストップを行ったアウディのガブリエル・ボルトレトに逆転され、8位ではなく9位でレースを終える結果となった。リンドブラッドはその展開を悔やみながらも、アウディの戦略を称賛するとともに、自身の週末には満足感を示した。「もちろん少し悔しい。普通のレース展開なら、かなり余裕を持って8位だったと思う」「でもアウディとガビ(ボルトレト)は素晴らしい仕事をした。賭けに出て、そのチャンスをしっかり生かしたんだ」「僕たち自身を振り返れば、とても力強い週末だった。すべてのセッションで最大限の結果を引き出せたし、自分の仕事には満足している」