アービッド・リンドブラッドは、2026年にレーシングブルズでF1デビューを果たすことになった背景として、レッドブルを年内で去るヘルムート・マルコの存在を挙げ、その支援と信頼に深い感謝を示した。20年以上にわたりレッドブルでアドバイザーを務め、育成プログラムを率いてきたマルコは、数多くの若手ドライバーをF1へと導いてきた。その最後の“昇格”のひとつが、F2からF1へとステップアップするリンドブラッドだった。
「この数年間、僕は彼らと本当に密接に仕事をしてきた。ロッキー(ギヨーム・ロックラン/レッドブル・ドライバー・アカデミー責任者)、マルコ博士、そしてチーム全体だ」とリンドブラッドはF1公式サイトに語った。「彼らのサポートと、これまで一緒にやってきたすべての仕事にとても感謝している。でも特にマルコ博士には感謝している。僕にとって簡単な年ではなかったし、正直、結果には満足していない。それでも、他の人たちが信じていなかったときに、彼だけは僕を信じてくれた。そのことに本当に感謝している」マルコについては厳格な人物像が語られることも多いが、リンドブラッド自身の受け止め方はまったく異なるという。2025年のF2選手権を6位で終えたリンドブラッドは、次のように続けた。「彼と一緒に仕事をするのがどれだけ大変か、どれだけ厳しくて怖い存在か、という話を聞くと、正直おかしくなる。僕にとっては、いつもその逆だった」「彼とは常にとても良い関係を築いてきた。彼が何を求めているのかは明確だし、他の人たちの経験については分からないけれど、僕自身はずっと良好な関係だった。彼は僕のキャリアに本当に大きく貢献してくれた。他の人が信じていなかったときに、彼が僕を信じてくれた。そのおかげで今のチャンスがある。彼がいなければ、この機会はなかった」また、リンドブラッドは、率直さを重んじるマルコの姿勢が自身の成長につながったとも語っている。2026年にリアム・ローソンのチームメイトとなるリンドブラッドは、次のように説明した。「僕は、物事をはっきり言ってもらえる方が好きだし、彼もまさにそういうタイプだ。彼はただ真実を言う。それが自分にも合っていたと思う」「それが一番良い形で僕を成長させてくれたし、最も早く学ばせてくれた。なぜなら、彼は物事が実際にどうなのかを、そのまま伝えてくれるからだ。その正直さは本当に評価している。モータースポーツの世界には、自分が聞きたいことだけを言ってくれる人も多いけれど、彼は違う」