アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は2026年F1モナコGP予選でポールポジションを獲得した。金曜日はルイス・ハミルトンからコンマ5秒遅れの5番手に留まったが、一晩で大きな改善を果たし、FP3最速から予選でも頂点に立った。モンテカルロ市街地コースで行われた予選では、Q3最後のアタックで渾身のラップをまとめ上げ、マックス・フェルスタッペンをわずかに上回ってポールポジションを獲得。メルセデスにとっては2019年のルイス・ハミルトン以来となるモナコでのポールとなった。
一晩での大幅改善がポール獲得の鍵アントネッリは、苦戦した金曜日からチームが大きくマシンを改善してくれたことに感謝した。「これは僕たちが“魔法のラップ”と呼ぶようなラップのひとつだった。すべてをうまくまとめることができた」とアントネッリはコメント。「マックスとの予選は本当に接戦だった。Q3最初のランでは僕たちの差はわずか1ミリ秒しかなかった。でも最後のラップは良かったと分かっていたし、それで十分であることを願っていた」「本当に僅差だったし、とても嬉しい」さらにアントネッリは、チームの働きを高く評価した。「チームには本当に大きな感謝を伝えたい。昨日は少し苦戦していたけれど、今日は大幅に改善することができた」モナコ予選特有の極限状態アイルトン・セナがかつて語った“別次元の感覚”に近い体験だったかと問われると、アントネッリはモナコ予選の特殊さを説明した。「これは年間でも最も激しい予選のひとつだと思うし、おそらく一番激しい予選だ。ものすごい集中力が必要になる」「プラクティスでも常に限界へ近づこうとしている。そして最後のコンマ2秒を見つけようとすると簡単ではない。壁がどんどん近づいてくるからだ」【関連】・F1モナコGP 予選 結果・タイムシート:アントネッリがポールポジション「自信を築くのも簡単ではない。でも正直に言えば、今朝はとても良い感触だったし、今日しっかり仕事をやり遂げられたことが嬉しい」5連勝へ向けて視界良好アントネッリは今季すでに4連勝中であり、モナコでは5連勝を狙う立場となる。ドライバーズランキングでもチームメイトのジョージ・ラッセルに43ポイント差をつけて首位を走っている。そんな17歳のイタリア人ドライバーは、現在の充実ぶりを次のように語った。「ただドライビングを楽しみ、マシンを楽しみ、この週末を楽しんでいる」「それは昨年と比べて大きな進歩だし、セッションを楽しめるようになったのは本当に素晴らしいことだ。明日が楽しみだ」モナコで証明したタイトル候補としての存在感今回のポールポジションは単なる速さだけでなく、アントネッリの急速な成長を象徴する結果となった。金曜日の苦戦からわずか一晩でセットアップを立て直し、モナコという最もミスが許されないコースで完璧なラップをまとめ上げたからだ。決勝ではフェルスタッペンがフロントローに並び、背後にはルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールも控える。しかし、アントネッリが語った「魔法のラップ」は、今季のドライバーズタイトル争いで彼が主導権を握っていることを改めて示す内容だった。