中国の自動車メーカーであるBYDが、アルピーヌF1チームへの関与に興味を示していると報じられた。F1 Oversteerによると、BYDはルノーがかつてF1パワーユニット開発拠点として使用していたヴィリー=シャティヨン工場の取得も視野に入れているという。アルピーヌを巡っては、投資会社「Otro Capital」が保有する24%株式の売却を検討しているとされ、チームの将来を巡る憶測が続いている。
そうした中で、FIA会長モハメド・ビン・スライエムが“中国メーカーのF1参戦”を望んでいることもあり、BYDの動きが注目を集めている。BYDはアルピーヌF1の“全体取得”も視野かF1 CEOのステファノ・ドメニカリとBYD副会長ステラ・リーは、BYDのF1参戦について協議を行ったとされる。ブラジルメディア『UOL』によると、BYDはルノーの旧F1工場があるヴィリー=シャティヨン施設の取得に関心を示しているという。ルノーは2025年に同施設を閉鎖。アルピーヌは2026年からメルセデス製パワーユニットを使用するカスタマーチームへ移行した。この動きは、BYDが単なるスポンサー参入ではなく、将来的に独自パワーユニットを開発する“ワークス参戦”を視野に入れている可能性を示唆している。ただし、新規メーカーとしてF1へ本格参入するには莫大な投資が必要となるため、実現時期は不透明だ。ホーナーやメルセデスもアルピーヌに関心一方で、アルピーヌを巡る争奪戦はBYDだけではない。クリスチャン・ホーナーがOtro Capital保有株の取得を検討しているとの報道もあり、経営面でアルピーヌに関与する可能性が浮上している。さらにメルセデスも24%株式の取得を模索しているとされるが、すでにパワーユニット供給契約を結んでいることから、“アルピーヌがメルセデスのBチーム化する”との懸念も出ている。マクラーレンCEOのザク・ブラウンは、この構図についてレッドブルとレーシングブルズの関係になぞらえながら懸念を表明したとされる。BYD参戦ならF1勢力図に大きな変化もBYDが実際にアルピーヌ買収へ動けば、F1にとっては大きな転換点となる可能性がある。現在のF1では自動車メーカー主導の参戦機運が高まっており、アウディやキャデラックF1に続く新たな大型メーカーとして、中国最大級EVメーカーであるBYDが加われば、商業面でも技術面でもインパクトは極めて大きい。ただ、アルピーヌ側が中国企業による買収提案をどこまで本格的に受け止めるのかは現時点では不明であり、今後の動向が注目される。