アルピーヌF1チーム ドゥーハン親子へのネット中傷を非難 偽投稿が発端

これは、アルピーヌがその週末に21歳のコラピントを起用し、ジャック・ドゥーハンを起用しなかった直後の出来事だった。そのため、この偽投稿はネット上で激しい反応を引き起こし、ジャック・ドゥーハン、ミック・ドゥーハン、さらにはドゥーハン家全体に対する中傷へと発展した。騒動がエスカレートしたため、ジャック・ドゥーハンは自らSNSで冷静な対応を呼びかけている。なお、偽投稿を拡散したアカウントは、すでに判断ミスを認めて謝罪しているが、アルピーヌはこの件について改めて中傷を行った人々の行動を「無責任で容認できない」と非難している。また、FIA会長のモハメド・ビン・スライエムも声明を発表し、ファンによる差別的・攻撃的な言動を非難した。これは、フリー走行1回目で角田裕毅がコラピントに進路を妨害されて怒りのジェスチャーを見せたことをきっかけに、角田裕毅がSNS上で人種差別的なコメントを含む中傷の標的となったことを受けたものだ。25歳の角田裕毅は、こうした中傷が自分だけでなくジャック・ドゥーハンにも向けられていると強調し、「このままエスカレートするようなら、F1としても介入すべきだ」と訴えている。一方、フランコ・コラピントも声明を出し、角田裕毅に向けられた憎悪に対して「冷静さと敬意を持って行動してほしい」とファンに呼びかけている。チーム声明私たちはF1チームとして、情熱と感情を呼び起こす世界的なスポーツの一員であることを幸運に思っています。私たちのスポーツには、好きなドライバーのすべての動きを熱心に追いかけるファンのコミュニティが年々拡大しています。それは、コース上での勇敢なオーバーテイクであれ、パドックに到着したときのファッションであれ、すべてに注目が集まります。私たちはすべての人に思い出してほしいのです。この超人的なアスリートたちのバイザーの奥には、「人間」がいるということを。感情を持ち、家族や友人、大切な人々に囲まれた一人の人間です。チームとして、私たちはいかなる形のネット上の誹謗中傷も容認しません。そしてこの愛すべきスポーツを応援してくださるすべてのファンの皆さんに、思いやりと敬意をもって接するよう呼びかけます。— BWTアルピーヌF1チーム