アルピーヌF1チームは、元スズキMotoGPのチームマネージャーを務めたダビデ・ブリビオがレーシングディレクターとして加入することを発表した。MotoGPでヤマハやスズキにタイトルをもたらしてきたダビデ・ブリビオは、今年初めにスズキMotoGPチームを離脱。アルピーヌF1への移籍が噂されていた。
ダビデ・ブリビオは、アルピーヌF1チームのレーシングディレクターの役割につき、アルピーヌのCEOであるローレント・トッシの直属となる。また、ダビデ・ブリビオの加入は、チーム代表のシリル・アビテブールの突然の退職に続く、アルピーヌF1チームの経営陣の改造の一部となる。アルピーヌF1は、まだ誰がシリル・アビテブールの後任を務めるかは発表していないが、エグゼクティブディレクターを務めてきたマルチン・ブコウスキーが有力だと考えられている。ダビデ・ブリビオのアルピーヌF1への転職は、フランスの自動車メーカーの多くのサブブランドの活性化に懸命に取り組んでいるルノーのCEOであるルカ・デメオによって計画された。ルカ・デメオとダビデ・ブリビオは、2002年から2010年までブリビオがチームマネージャーを務めていたヤマハMotoGPチームで知り合いになった。イタリアの自動車メーカーであるフィアットは、2007年から2010年までチームのタイトルスポンサーを務め、ルカ・デメオはフィアットのチーフマーケティング責任者だった。今月初めにスズキMotoGPを離れるという決定について語ったダビデ・ブリビオは、簡単な決断ではなかったと語った。「突然、プロフェッショナルな新たな挑戦と機会が訪れ、最終的にそれを受け入れることを決断した」とダビデ・ブリビオは語った。「難しい決断だった。最も難しかったことは、スズキがチャンピオンシップに復活するときに、このプロジェクトを一緒に開始した素晴らしい人たちと別れることだ。長い年月を通じて、この素晴らしいチームを作り上げるために関わった全ての人たちと別れることは辛い」「この視点から見れば悲しい気持ちになるが、同時に、この新しい挑戦に向けてモチベーションが高いことを感じている。スズキとの間で契約を更新すべきか、全く新しい経験を始めるべきかを決める必要があるときに鍵となった」「この新しい挑戦に対するミチベーションも高く感じている」ダビデ・ブリビオは、1990年のスーパーバイク世界選手権でヤマハでキャリアをスタートさせ、2002年にヤマハがMotoGPに移籍したときに日本のメーカーにとどまり、2004年のバレンティーノ・ロッシ獲得に一役買った。ロッシはチームに1992年から続いていたタイトルの干ばつを終わらせた。ダビデ・ブリビオは、2010年までヤマハのチームマネージャーとして留まったが、バレンティーノ・ロッシと一緒にチームを去り、ロッシの個人スタッフの一員として緊密に協力した。2013年にダビデ・ブリビオは、スズキの2015年のフルタイムでの復帰に備えてチーム代表のポジションに復帰することを決定。2016年のイギリスGPでのマーベリック・ビニャーレスの優勝でスズキを復帰後初勝利に導き、2020年にジョアン・ミルとのタイトルにチームを導いた。アルピーヌF1は、今年、ブランド変更の一環としてルノーF1チームとは全く異なる新しいカラーリングでレースを行い、エステバン・オコンのチームメイトとして、2回のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソがチームに復帰する。
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