スクーデリア・アルファタウリのチーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、2023年F1第10戦オーストリアGPの決勝レースを振り返った。アルファタウリのドライバーは、角田裕毅が1周目にコースアウトし、デ・フリースはマグヌッセンをコース外に押し出したとして5秒加算のペナルティを受けた。結局、両ドライバーはポイント圏外でフィニッシュし、デ・フリースもペース不足を認めている。
「ニックが金曜日の予選で20番手だったため、パルクフェルメからマシンを撤去し、リアウイングのレベルやサスペンションなどのセットアップを変更したので、彼はピットレーンからスタートすることになった。マグヌッセンも同様だったので、レースのスタートでピット出口から彼とレースをすることになった」とジョナサン・エドルズは語った。「裕毅はターン1でフロントウイングの大部分を失い、その後ターン4でコースアウトしたため、1周目にピットインしなければならなかった。第1スティントで、タイヤのデグラデーションが高く、マルチストップを要するレースになることは明らかだった」「残念ながら、我々はセーフティカー導入前の周回である12周目にニックをピットインさせたが、他のドライバーたちはそのチャンスを利用してニックをジャンプうることができた。非常に不運だった。セーフティカーが導入された後、裕毅はアンダーステアに苦しみ、次のピットストップで大きなフラップ調整を行ったので、彼のマシンにダメージがあったかどうかを理解する必要がある」「それ以降は、2台ともタイヤのデグラデーションとトラックポジションを最適化するために、ピットストップを繰り返しながらレースを進めた。全体的に、ポイントを狙えるほどのペースはなかった。トラックリミットも裕毅にとっては大きな代償となり、合計15秒のペナルティを受けて18位でチェッカーを受けた」「ニックはレースである程度の前進を遂げ、スタートより5つ上の順位でフィニッシュした。これは心強いことだ。我々の焦点は現在シルバーストーンに向けられている。そこでさらなる空力アップデートを導入し、AT04の弱点のいくつかに対処している。ハードにプッシュし続け、次のレースに向けて前向きな姿勢を崩さないようにしていく」ニック・デ・フリースは15位、角田裕毅は18位でフィニッシュしたが、トラックリミット違反によって、レース後にデ・フリースは15秒加算で17位、角田裕毅は5秒加算で19位に降格した。