スクーデリア・アルファタウリは、2023年F1オーストラリアGP初日のフリー走行で、角田裕毅が11番手、ニック・デ・フリースが17番手タイムで終えた。角田裕毅はFP1でスピンした後、芝生や砂利の上をバウンシングしながらバリアに近づいていき、ぎりぎりでクラッシを避けた。ピットに戻ることはできたが、マシンにダメージを負ってしまい、セッションを途中までしか走れなかった。幸いにもFP2には参加することができた。
デ・フリースは、このコースでレースをしたことがないので、今日は何よりもコースを覚えることに専念した。チーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは「メルボルンでの金曜日は、最も単純なものではなかった」と振り返る。「FP1は2台ともミディアムタイヤを履き、裕毅が新しいエアロパーツを試すなど、計画通りにスタートした。いつものことだが、セッション中にグリップレベルが大幅に向上し、ラップタイムも刻々と向上していった。我々のパフォーマンスは立派なものだったので、そこでソフトタイヤを装着し、さらにグリップが向上することを期待したが、両ドライバーとも機能させることに苦労し、タイムアップの改善には至らなかった」「さらに、裕毅は1コーナー進入で予期せぬスナップを起こし、マシンのコントロールを失い、アウト側の縁石に接触してフロアを傷つけてしまい、修復する時間がなかったためセッションは終了となった」「FP2では、いくつかのセットアップを変更し、ニックを新しいエアロコンポーネントに変更した。セッション開始30分ほど前からレーダーで雨が確認できたので、事前にハード、ソフトの順で2~3回走れると思っていた。しかし、セッション開始15分前に霧雨が降り、2台ともソフトタイヤでの走行はできなかった。雨脚が強くなってきたので、ドライ走行はここまでとした」「セッションの最後に裕毅とクルマの理解を深めるためにインターミディエイトで数周走ったが、クルマに小さなメカニカルトラブルが見つかったため、ニックとともにガレージに残った」「明日からのレースに向けて、一晩で考えなければならないことがたくさんある。予定されていた作業をすべてこなすことはできなかったので、明日はギャップを埋めるために忙しいFP3セッションになると思う」