スクーデリア・アルファタウリのチーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、2022年F1第6戦スペイングランプリの金曜フリー走行を振り返った。フリー走行1回目ではピエール・ガスリーが8番手、角田裕毅が10番手と両方のドライバーがトップ10入りを果たしたスクーデリア・アルファタウリだったが、週末に向けた本格的な準備となるフリー走行2回目では、ガスリーが11番手、角田裕毅は14番手と順位を下げた。
「バルセロナはチームとドライバーの両方がよく知っているコースだが、路面温度は50°C近く、コンディションはウインターテストとは大きく異なっていた。これは、グリップとバランスの両方でタイヤのパフォーマンスに大きな影響を与え、ハンドリング特性が誇張されている」とジョナサン・エドルズはコメント。「 FP1では、エアロ側とメカニカル側の車全体にわたる広範なテスト計画を立てた。それにより、イベント前の理論を確認することができ、この学習をFP2に取り入れた」「FP2の焦点は、レースに最適なタイヤを評価するために、ソフトでのショートランのパフォーマンス、次にロングランなパフォーマンスにあてた。ソフトタイヤはグリップ力が最も高いが、ミディアムやハードに比べてデフラデーションが大きいため、週末の最も暑い日になると予想される日曜日にむけて最適な選択を検討する必要がある」「FP2のために車に変更を加えたが、どちらのドライバーもバランスに完全に満足していなかったため、データを分析し、明日のために可能な限り最良の方法で車をセットアップするために、今夜は多くの作業を行う必要がある」