スクーデリア・アルファタウリのF1チーム代表を務めるフランツ・トストは、メルセデスF1の極端な“ゼロポッド”をコピーすることは、特にアルファタウリにとっては効果的ではない理由を説明した。メルセデスF1は、バーレーンでのF1プレシーズンテスト初日にサイドポッドがほぼ存在しないW13を登場させ、パドックは騒然となった。
Sky Sports F1の解説者を務めるマーティンブランドルは、W13のボディワークを「太陽の下で取り残されたチョコレートのバー」のように見えると説明した。最終的にF1バーレーンテストではその兆候は示されなかったが、ゼロポッドの噂が最初に浮上した際には、アップグレードが1周あたり最大1秒の価値がある可能性があると噂された。F1バーレーンテストの結果はW13の真のペースが示されたという訳ではないが、同じ会場で行われる開幕戦バーレーングランプリやその後の数戦でメルセデスF1がベンチマークであることが判明した場合、ライバルチームはおそらくデザインをコピーすることは困難だと考えられている。フランツ・トストは、メルセデスW13のコンセプトを取り入れるには基本的に車全体を作り直す必要があると語る。これは、2022年の1億4000万ドルの予算上限のなかでは実現不可能だ。「サイドポッドだけではない。それはその一部にすぎない」とフランツ・トストはmotorsport-magazin.comに語った。「何かを変更する必要がある場合は、空力哲学全体を変更する必要がある。コスト上限を見れば、シーズンの終わりに計算がほぼ限界に達しているため、取り組むことはできないと思う」「完全に新しい車を作るることはできない」また、フランツ・トストは、ピットレーンで見たさまざまな解釈に驚いており、ドライバーのピエール・ガスリーと角田裕毅とともにコンストラクターズチャンピオンシップで昨年の6位を改善することを目指しているため、スクーデリア・アルファタウリがF1レギュレーションを正しく解釈できたことを望んでいると語った。「現在、ほぼすべての車に感銘を受けていると言わざるを得ない」とフランツ・トストはFormula1.comに語った。「なぜか? サイドポッド、フロアを見れば、非常に多くの異なる空力哲学がある」「正直、驚いた。FIAは車がどれも似ているように見え、大きな違いはないようにレギュレーションを書いたと思っていたからだ。彼らは車をすべてまとまることを望んでいた」「しかし、現在、エアロ側とメカニカル側(サスペンション)にさまざまな異なるソリューションがある。つまり、非常に優れたソリューションを見つけたチームもあれば、遅れているチームがいる可能性もある」「我々がかなり良い解決策を見つけ、パフォーマンスを発揮できることを願っている。しかし、それは興味深いことであり、誰もあのような異なる車を期待していなかったと思う」
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